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2005/12/19(月)
おやつ
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ホットケーキミックスが安売りで1箱100円だったので久しぶりに買いました。 我が家の子供達は末っ子が来年高校卒業で、家を離れるんですが 彼等が小さかった頃、小学校から帰って来るやいなや 「ただいまー、なんかなーい?」と、おやつをせがむのでホットケーキミックスは必需品でした。 シンプルなのも作りましたが、秋、冬はりんご入りをよく作りましたね。なつかしい味です。 中に入れるのはバナナでもいいです。にんじんをすりおろしたのを入れたこともありますが、この季節はやはりりんごが一番です。
りんごは皮をむいて縦四つか八つ割にして芯をとってから、5ミリくらいの厚さに横に切ると小さな三角がたくさんできます。 それをタネの中に混ぜてそのまま焼きます。 新しいシャキシャキしたものでなくても、一個だけ残って、味がぼやけてしまったようなりんごでも、焼くと十分に香りと甘味が出て美味しいです(もちろん新しいのでもいいですよ)。 バナナも、皮が茶色くなったり、すみっこが痛んで黒っぽくなっているようなもので十分、というよりその方が柔らかくて甘味もあり、美味しいです。売れ残りの安売りバナナが一番適していますね。 柔らかいものは、フォークの背などで荒くつぶしてからいれてもいいし、若い固いバナナなら包丁で輪切りにしても。
ケーキ作りのページを見ると、りんごをあらかじめ砂糖で煮ておくと 水分が出なくて、綺麗な形にケーキができる、とありますが せっかく甘いりんごを砂糖煮して、余分な糖分を子供に与える必要はないし、だいいち雛鳥みたいにうるさいのが口をあけて「なんかくれー」と騒いでいるのに、「ちょっと待って、砂糖煮作るから」なんて言ってられないです。形が多少悪くたって美味しさは同じですよね。 (余談ですが、我が家の子供達、一時期は、小学校の6年、5年 3年、1年と、一度に4人通う混雑ぶりだったので、ミックス一箱があっという間に終わりになりました。) 箱に書いてある分量(この箱ではタマゴ一個+牛乳150cc+粉200グラムになってますが、メーカーによって多少の違いはあるかも)を混ぜたら、そこにりんごを入れます。にんじんのすりおろしを入れる時は、ジュース分が多いので、その分牛乳を減らし、牛乳と合わせて150ccになるようにします。 りんごは小さめのなら一個分くらい十分入ります。りんごが多いとその分タネが重たくなり、裏返しにくくなりますが、それはそれでホットケーキというよりはりんごケーキという感じでまた美味しいです。
フライパンはあまり熱くすると、バター(マーガリン)を落とした時にジュワーと焦げて苦味が出ますし、かといって火にかけてまもないうちに油をしいてタネを流すと、温度が高い部分と低い部分の差があってムラ焼けになるので、 充分熱くしたものを、いったん火からおろして冷まし、全体が均等な温度になってから、バター(マーガリンでもサラダ油でも)をしいて、タネを流します。こうすると、表面がなめらかに焼けますが、 この手間も砂糖煮と同じで、わざわざやらなくても、火にかけたまま熱すぎない程度のところでガスを弱め、適当に油をしいてそのまま焼いても、ちょっと表面がボコボコする程度で、味に変わりはないです。要は子供と一緒に楽しめればいいんですよね。 後でタネが膨らんでくるので、フライパンをぐるっとまわして、縁の壁?の部分にも油分を流すのをお忘れなく。
低学年の子供は卵をかきまぜたりバナナをつぶしたりできるし、度量衡のわかる年齢なら牛乳何CCを計ってもらうこともできます。 自分が食べるおやつなんだから、こちらが作ってあげるだけでなく、何か手伝いさせた方が子供だって楽しくなります、、もちろん子供はすぐやりすぎたり、ふざけたりするので、こちらの叱り声も多々混じりますが、それもコミュニケーションのうちですね。 叱り声を減らす意味でもあまり厳密な作り方でなくていいんですが、 とはいえ、弱火でゆっくり焼かないとこげるのでご注意を。 始めの内は、表面に膜がある泡がポツポツ浮いてきますがそのうち膜がなくて生地の中まで通る穴が、周囲にできてくるようになります。 この部分はもう火が通っている部分なので、外側からフライ返しを差し入れて焼け具合を見ます。 いい焼き色がついているようだったら裏返します。 生地が重いので、私はフライ返しと木べらで両側から支えて返していましたが、失敗することも多かったです。 ま、失敗したからって、多少形が悪くなるだけのことで、外に落ちさえしなければ、どうってことないんですが、一応緊張しますね。 「イヨッ」と気合をこめて裏返したら、何も入っていないものなら、後一、ニ分でいい焼き色がつき、できあがりですが、この場合はりんごの水分を考慮して、焦げない範囲でもう少し長く焼きます。 焼けてくるにつれて、りんごやバナナのの甘酸っぱい香りが台所に漂って幸せな気分になれます。 また、果物の甘味があるのでシロップや蜂蜜をかけなくても食べられます。
さて、このような状況は十+ン年前までのことで、現在はというと、 高校3年の男子には、ホットケーキなんて、さほどうれしくもなさそう。主人もそれほど好きでないし、 私一人で食べるのには一箱の半分では多すぎ。四分の一でもまだ多いくらいですね。100円の箱がなかなか消費されません。
やはり小さい子達が、「まだ焼けないのー早く欲しいー」などと 騒ぎ合う中で作るのが一番似合っているようです。
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