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2004/08/29(日)
更に続き
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患者?が既に二人いて、治療者?が一人いて、私も入れた数人が加わっても、だだっ広い部屋にそれだけでは、いたって静かなものですが、一方では部屋の隅の窓をふさぐほどにテーブルや座布団が積み上げられているところを見ると、この部屋が人で埋まることもあるようです。
祭壇、なんとかなんとか導師の写真、畳敷きの広間、、、、ニュースやワイドショーで何度も見たことのある、白い修行着のオウムの若者達がトランス状態で祈っている映像をちらと思い出しましたが、好奇心もあるので、患者のおばあさんとCさんが雑談している間に、もう一人の患者で順番待ちしている、女子大生風の人に話し掛けてみました。
彼女は原因不明の皮膚病がここに通うようになって、治ったそうです。 その皮膚病のことや、治療経過についてのおしゃべりと、 三ヶ月通っているそうですが、忘れて何週間も来ないこともある、とのこと。ちょっと気の弱そうな人でしたが、話し方に狂信的なものは感じられません。何週間も忘れて来ないことがある、というのも私の気を楽にしました。
おばあさんの治療が終わり、順番ではその娘さんが先なのですが、お店を放り出してきたAさんや、子供のことを気にかけているBさんのため、私に代わってもらうことになり、Cさんがそばに来たので、さて、治療、と思ったらこれが違うのです。その前に、まずは何とか様にご挨拶をするので、そのやり方を教えに来たのです。 両手をこのように置いて、頭を下げて、この言葉を(印刷した紙を渡されました)唱えて、どうのこうのといった細かいマナーがあるんですね。 どういう言葉だったのか、失念していますが、たしか「大黒様」が、入ってました。 その他、導師をたたえる言葉と、私はその光を受ける子供である、私を救ってくださいというような内容だったです。 例の写真に向って、畳に額がつくほど深い辞儀を三度。 その写真がですね、はっきり言って、私には何の魅力も感じられないのです。 政治家の選挙用ポスターとなんら変わらない、ただのブサイクなおっさんなので それに頭を下げるのは、内心抵抗がありますが、ここまで来たからには、もう少し見届けたくもあるので教えられたマナーどおりこなしました。
布団にうつぶせになり枕に顎を乗せていると横にCさんが座って、しばらくして 「どうですか?」 「え?」 「肩が温かくなってきたでしょ?」私は気付かなかったんですが、さっきから、Cさんが掌をかざしてたんですよね。かざすというのは、患部から20センチくらい離れた位置で、掌をそこに向けてじっと保つ動作です。 「えーっと、それが、」目を閉じて、肩に神経を集中してみましたが、やはり何か変化は感じられません。温かくも何ともない。 「タイプがあって、すぐ効く人とそうでない人があるんですよね」 これはこういう場合に定番の言葉ですよね。二分間ほどそうやっていたのですが、 イラの私は、微々たる変化を待つよりは、直接に触ってマッサージしてくださいと 頼んでみました。
そこから先のことを誰かに話すと必ず「うっそーそんなの偶然だよぉ」とか「暗示だよ」と反応されるのですが、、痛みは消えました。 Cさんはマッサージの心得があるわけでもなく、ただ、肩を撫でさすっていただけですが、塊が少しずつ融けるように痛みが減って行き、ついにはまったく消えました。時間は10分間くらいだったと思います。
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