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2004/07/17(土)
名前のない怪物
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これから書く話、中には知ってる人もいるかもしれません。
漫画に書かれてた事だからと思う人もいるかもしれませんが実は私の母国では一部を除き実在する絵本なんです。
私が幼少の頃、読んでもらい未だに好きな絵本の1つです。
昔々あるところに名前のない怪物がいました。怪物は名前が欲しくて欲しくてしかたありません。
そこで怪物は旅に出て名前を探すことにしました。でも世界は広いので怪物は２つに別れて旅に出ました。
一匹は東へ、もう一匹は西へ・・・東へ行った怪物は村を見つけました。
「きこりのおじさん、僕に貴方の名前をください」
『名前なんてあげれるものか』
「名前をくれたら、お礼におじさんの中に入って力を強くしてあげるよ」
『本当か？力が強くなるなら名前をあげよう』
怪物は、きこりのエモナになりました。エモナは村一番の力持ち！
でもある日お腹の空いた怪物は中からエモナを食べてしまいました。
《バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン》
怪物は、また名前のない怪物に逆戻り。花屋のノマの中に入っても
《バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン》
また名前のない怪物に逆戻り。笛使いのフェミリの中に入っても
《バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン》
やっぱり名前のない怪物に逆戻り。
怪物は、お城の中に素敵な名前を探しにいきました。
「君の名前をくれたら僕が元気にしてあげる」
『病気が治るなら僕の名前をあげるよ』
怪物は男の子の中に入り男の子は元気になりました。王様は王子が元気になったと大喜び。
怪物は男の名前が気に入りました。だからお腹が空いても我慢しました。
でもとても、お腹が空いたので男の子は王様も家来も全て食べてしまいました。
《バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン》
ある日、男の子は西へ行った怪物に出会いました。
「素敵な名前がついたよ！」
西へ行った怪物は言いました。
『名前なんていらないよ。僕達は名前のない怪物なんだ』
怒った男の子は西へ行った怪物を食べてしまいました。
せっかく名前がついたのに誰も名前を呼んでくれる人はいなくなりました。
ヨハン・・・素敵な名前なのに。 ―完―
長くてごめんなさい。どうでもいい話ですがこれがキツネの名前の由来です。
「ヨハン＝Johan」 キツネのJohanかわいい♪
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