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2005/04/19(火)
或る学生のよく在る日常(紘士)
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携帯のアラームに設定しているシャロンにたたき起こされる。 目覚めるに目覚めたがあまりの眠たさに、春眠暁を覚えずとはこのことか何て思いながら、ほっとけばいつまでも鳴っている世界に絶望し冬の星に憧れた男の歌を止め、顔を洗うためにベッドから起き上がる。
鞄に筆箱と眼鏡とルーズリーフだけを入れ、足早に家を出る。一度、斜め向かいに住んでいた女性(今は別の人が住んでいる)と全く同時に扉を開け非常に気まずい思いをしたことがあるので、それ以来家を出るときは少し気をつけている。朝食なんてその面倒さに一人暮らしを始めて一週間でやめてしまった。
学校に着き、まずは図書館に向かい授業中の退屈を忘れさせてくれる本を選ぶ。これには結構慎重だ。以前後学のためにと思い、「デカメロン」を借りてみたがその言い回しについて行けず、五分で読むのを止め、残りの授業時間八十五分を悶々と過ごしたことがある。どうもボッティチェリとは相性が悪かったらしい(にしても西洋文学ってのはどうしてあんなに比喩が多いんだ?)。
そんなこんなで一日の授業が全て終わるころには一冊読破し、家に帰る前に図書館に寄り、明日借りる本の検討をつけ、朝借りた本を返却する。気に入った本はそのまま持ち帰りまた読み返したりもするが、まぁ滅多に無い。
たぶん・・・・・・・・いや、かなりの高確率で明日もこんな一日なのだろう。
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