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2006/03/02(木)
自己満足(kuraken)
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「人それぞれ」私はこの言葉があまり好きじゃない。 時と場合によるものの、話のまとめ方として使用されるのが好きじゃない。 「十人十色」とはまた違うと思うし。 まぁ私も使わない言葉ではないし、批判してるわけじゃない。 高校の頃からこの言葉には苦しめられてきたし。 例えば私は楽器のことや音楽の事を勉強するために音楽部に入った。 自分で言うのもなんだが私はかなり真面目に楽器を練習する。 クラブの時間全てメトロノームと向き合うことなんて珍しくないし。 そんな中ただ遊びにクラブに来てる奴。 私はそんなやつらが大嫌いだった。 「何しに来てるんだ?」「友達探しなら他でやれ。」 なんなら私が部室で練習してることの方がおかしいような空間でもあった。 そんな彼らに怒りを憶えた。大嫌いだった。 ある日一人の女の子が「あんたもっと楽しくクラブしぃや」と言って来た。 何をもって楽しくやれと?お前らは何が楽しくてクラブに来てるんだ? そいつらの楽しいと私の楽しいは全く違っていた。
私は練習してその成果が自分の演奏に出る事が一番楽しかった。 方ややつらは大好きな先輩やお友達とくだらない話をしてダラダラ過ごすのが楽しかった。 私はいくらやっても慢心が持てるほど上手くなってるとは思った事は無い。 方ややつらは自分が上手いと思ってる。
これだけ練習しないクラブは珍しい。 自分がおかしいのかと思って他のクラブを見てみた。 陸上部の方々は速くなるために一生懸命練習している。 バスケ部の方々は上手くなるために一生懸命練習している。 他のクラブもそうだ。
私の想いは「人それぞれ」という言葉に殺された。
そして今もそう。
私は楽器を楽しくやるためには基礎を固めなければならないと思ってた。 今もそう信じてる。
でも楽器の楽しみ方も人によって違うようだ。 私がやってきたことや喜びは所詮自己満足だった。
自分のたかだが22年の人生の経験なんてクソの材料にもならないと思い知らされた。
人それぞれですか。 なら勝手にやってくれ。
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