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2005/04/02(土)
闘病記 完結(良介)
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喉の激痛とともに激しい熱に苦しむようになって二日目、相変わらず私は布団の中で悪夢を見たくても高熱と喉の痛みで眠れないというまさに「地獄」を味わっていた。 発病したのが金曜日だったのでもちろん二日目は土曜日だった。 土日は両親も会社がないのでこの日は皆家にいた。 これもまた不思議で一人でいると次々に今の状況を悪く考えてしまうのに、人(特に親しい家族などの存在)の声・気配があるだけでかなりポジティブな考えを持つことができる。 その日も解熱剤という一瞬だけの救世主に何度も助けられながら生き延びた。 三日目、あまりにも症状が改善の兆しを見せない上に、初日に行った病院からもらった薬も効かないということで、父が何度も行って信用できるという地元の小さな病院に行く事になった。 病院について診察までそんなに時間はかかっていなかったはずなのだが、39度を三日間出し続け体力の限界に達している私の体には一分間が一時間のように感じた。 私の診察の順番が回ってきて診察室に入った。 そこには初日に行った病院の若い先生とは違いかなり多くの患者を診てきたであろういかにもベテランという感じの先生だった。 付き添いで来てくれていた父が「お久し振りです」というきりだしで話し出し、私のこれまでの病状を説明してくれた。 説明を聞き終ると先生は「うん」とうなずき、聴診器を胸にあてた後喉を診る前に「あ〜これは喉にうみがたまってるわ」といわれた。 先生が言うにはインフルエンザではなく全く違う病気だと言う。 どうりでインフルエンザの薬など効かないわけだ。 そして先生はすぐに点滴をうち3〜4日間点滴をしに通院しなければならないと言った。 私はわらにもすがる思いだったのでその診察を素直に受け、早速点滴を受けた。 するとその夜、信じられない程喉の痛みがひいた。同時に熱も下がりその日は約2日ぶりに夢の世界を旅することができた。 次の日も、またその次の日も点滴をしに通院した。 あの地獄の二日間が偽りだっかのようにめざましい回復の日々が続いた。 そして(たしか)4回目の点滴が終わった日、予定していた点滴回数が終わり私はそのまま診察室に入った。点滴をしている日間は点滴室に入り終われば受付でお金を払いそのまま帰るという形だったので先生に会うのは4日ぶりだった。 先生は初め会った時と同じように冗談など絶対に言わない感じの険しい顔つきで「う〜ん」と言いながら私の喉の様子を触ったり覗き込んだりしながら診察した。 するとその険しい顔がフッと優しさのある顔になり「もう大丈夫、点滴は今日で終わり」と言ってくれた。 その時の先生の顔が私には神様のように見えた、と言っても過言ではなかった。 しかしその後先生は私に驚くべき報告をした。 「正直あの時の喉の状態は危なかった。あと何日か遅かったらもしかしたら手術をし、歌を歌うこと(特にロックなんか)はできなかくなってた可能性もあった」 私は顔が青ざめた。あと一歩遅ければ私のヴォーカル生命は絶たれていたかもしれないのだ。 さらにその先生の顔が神様に見えた。 初日に行った病院のあの若い先生は...もうあまり会いたくない。
はい、これで二回にわたっての私の闘病記は終わり☆ 長かったのに最後まで読んでくれてありがとうでした★ 結局この病気はほんとに怖いからってことで一週間分の飲み薬を出してもらいそれを全て飲み終わってからの完治判断になって今も服用中。 しかもその間は歌う事は禁止。 めちゃくちゃストレスのたまる毎日を過ごしてます^_^; でもほんとに、CRESTのヴォーカルをやめなくて済んでよかった。。 次回からは普通の日記にもどるからまたよろしくです♪
『No.58 それがあなたの本当の顔なの? 理想の貴方だけを見ていたい...だから...HYDE YOUR FACE』 でぃはっ!!
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