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2006/04/06(木)
一生気をつけます(紘士)
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午後6時過ぎの大阪駅。 帰宅ラッシュによる人波を縫うように、少しでも人の少ないスペースを探して 駅の後方に向かって歩いていたら、ちょうど電車が駅に飛び込んできた。
この電車がすし詰めになることは想像に難くない。 しかし、とっとと帰りたい。 迷っているうちに人々は、掃除機で吸い取られるかのように、次々と電車に乗り込んでいく。 予想通りあきらかにどの車両も定員オーバー。 やっぱり次の電車にしよう。 そう思ったとき、目の前にいくらか余裕のある車両を発見。 これはチャンスと思い、ドアが閉まるギリギリにその車両に飛び乗った。
いや〜助かったなんて思いながらドア付近、座先シートの端にある長い棒を掴んで立っていたら 何故かそのシートに座っている人々が、一様に私をちら見してくる。 そしてなんとなくだが、周りの視線も感じる。 みょうな不安に駆られ、そっと車内の様子を探ってみると、ものすごい事実に気付いた。
まわり女性だらけ。
しっまた!ここ女性専用車両か!! やっちまったよ・・・・・・・忘れてたよ・・・・・・そういえばそんなもんあったな・・・・・・・
ものすごい羞恥心に襲われながら、ふと隣のドアの方を見てみると、私と同い年くらいの異分子がもう一人。 そして一瞬目があった。それで十分だった。そのほんの一瞬で二人は通じ合った。
同志よ!ともに戦おうぞ!!
そうだ、負けてなるものか!今の私の状態は不可抗力だ! 他意なんざひとかけらもないのに、この晒し者扱いの周りの視線に断固抵抗だ! まだまだ先にある目的駅まで耐えてみせると、心に固く決意を結び 次の駅に着いてドアが開いた瞬間、一番に電車を降りていました。
・・・・・・・・・・・・・・無理です・・・・あの視線には耐えれません・・・・・・・・・・・
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