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2004/05/05(水)
続・【こじろぅ】捕物帖
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今日は(カミさんの)ご要望にお答えして、前回の続き・・・
キャリーに入ってしまうと鳴き声の一つも出さずにおとなしくなる【こじろぅ】。 病院についてキャリーから出すまでは本当に入っているのか心配になるぐらい おとなしい。
しかしひとたびキャリーから出すと親の敵のように「ガー!!」「シャー!!」と 威嚇をして、隙あらば爪か牙をお見舞いしようと狙っている。 本人は怖くてしかない状態で、パニックになっているだけなのだが、『窮鼠猫をかむ』 (微妙にたとえがズレてるけど)といった感じでかなり手強い。
いつもお世話になっている病院には、だいたい男の先生が3人常勤している。 名前を呼ばれて診察室に行くと、その3人が全員待っていたの少々驚いた。 事前にワクチンだけでなく爪切りとフロントラインもお願いする旨を伝えていたので そのようなオールスターキャストになったようだ。(笑)
この番組改編期の特別番組のような布陣の中、まずは爪切りから始まった。 二人の先生が噛みつかれないようにサイドから押さえながら、【こじろぅ】が 威嚇のため網越しに爪を立てているところをすかさず「パチン!」「パチン!」と 切ってゆく。 これは前回爪切りをお願いしたときに先生が編み出した【こじろぅ】対策で、 この作戦で爪切りは順調にいくかのように見えた・・・
しかし、【こじろぅ】は学習速度が異常に速く、片手の爪を切り終える前に 攻撃方法を切り替えてきた。 攻撃する瞬間だけ爪を出し、すぐに爪を引っ込めるというモハメド・アリも真っ青な ヒット&アウェイを繰り出し先生方を翻弄し始めたのだ。 しばらくジャブの撃ち合いのような玄人好みの展開の中、なんとか2/3ほどの 爪を切ることができたが、その後膠着状態になってしまった。 しかたがないので、とりあえず先にフロントラインとワクチンを先に済まして チャンスをうかがうことににした。
本当は網に入ったままフロントラインを行うのは至難の業で、なんと言っても 地肌を出すために首の毛をかき分けなければならないのがネックなのだ。 (別にシャレではないです:わかんなかったら聞き流してください) しかし、幸か不幸かこれまでの死闘の結果ちょうど前足の周辺におあつらえ向きの 穴が開いてしまっていたので、その穴をうまく首の方に回して作業を行うことにした。 このラッキーのおかげでフロントラインはあっけないほどすんなり終了した。 次のワクチンも、網越しのお尻に「プスッ」と刺して終了。 爪切りの攻防に比べれば実にあっけない。
そしてなぜか全員が顔を見合わせて爪切り再開。 最終手段としてフロントラインに使用した穴から手を引っ張り出して爪をきることにした。 出してきた手から爪を出すために、先生は手袋を外して素手になり決死の状態。 引っ張り出してもうまくすり抜け、また引っ張り出すという攻防が永遠に続くかと 思われた瞬間、先生の手がしっかりと【こじろぅ】の手をつかみ、残りの爪を 切ることに成功した。 ようやく全行程が終了し、飛び込むようにキャリーに入る【こじろぅ】 よっぽど怖かったんだろうけど、こっちも怖かった・・・
これだけの大騒動だったので、しばらくはどっかに引っ込んで出てこないかと思ったけど、 家に帰って十分後ぐらいにはトコトコ歩いてカリカリを食べに出てきた。 家にいる分には安心してるんだな〜と、何となく嬉しくなった。
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