MIRAIのエジプト日記
カイロに暮らすメンバーの日記です。

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2005/10/27(木) 最近の若者
文学サロンでのお話です。会は先生と翻訳者の対談形式で行なわれ最後に参加者の質疑応答の時間がありました。その質問のときのお話で源氏物語とは直接関係ないのですが、とても印象に残ったことがあります。
質問者に答えてその翻訳者が語った話です(2人ともエジプト人)。
最近の若者は本を読まなくなっている。昔、自分が子供のころはよく本を読んだものだ。お休みの日には父に連れられて古本屋に行くのが楽しみだった。でも、本を読まないからといって今の若者ばかりを責めれもいられない。なぜなら自分のころは本がすごく安かったけど、今はすごく高くなってしまったから。
といったようなお話でした。この話を聞いて私が学生の頃、国語の先生が似たような話をしてくれたことを思い出しました。世界中どこの若者も同じなんだなあと思った一コマでした。
ところでこのお話はどんな質問に対する答えだったかというと・・・「あなたの本は全然売れてないと思うんですけど、どうしてですか?」という翻訳者(日本語を教えています)の生徒さんからの質問でした。すごくストレートな質問内容にもびっくりでした(笑)。

2005/10/24(月) 文学サロン
カイロには日本大使館などの日本のお役所や日本人会と言った邦人向けの機関があります。後そのほかにもブリティッシュカウンシルのように日本文化を紹介したりするような所もあります。
昨日はたまたまこういった機関の催しで『文学サロン』なるものが開かれていました。これはエジプト人を対象に日本文化を知ってもらおう、という会で年に3〜4回行なわれているそうです。今回はたまたま源氏物語研究の第一人者と言われている方(日本人)がエジプトにいらしたという事で開催され、邦人にも参加が呼びかけられました。
面白そうだったので行ってみたのですが、思ったよりも人が沢山きていて驚きました。恐らく100人近くの人が来ていたもようです。ほとんどエジプト人で日本人は数えるほどでした。こんなに沢山の人が日本の文化に興味があるという事は嬉しいことです。
2003年に源氏物語のアラビア語訳の本が出版されているということも初めて知りました。

2005/10/19(水) カハク
先日はラマダンのランプのお話を書きましたが、それ以外にもラマダンらしいもの、というのがあります。何かというとお菓子です。
ラマダン=断食する=辛いこと、と異教徒の私たちは思ってしまいがちですが実は本人たちはそうでもなくて、結構楽しみにしていたりします。
日の出(正確には空が明るくなってきてからなので、日の出の2時間くらい前から)日没まで一切の飲食を断ちます。『飲食』ですから水も飲めません。タバコなどもだめです。しかし日が沈んだ後は食事が許されます。そしてラマダン中はこの日没後の食事のときには親戚が集まってきたり友達が来たり、また自分が訪ねたりして一緒に食事を楽しむという事が行なわれます。日本のお正月が30日間続くような感じをイメージするといいかと思います。
そして、このときによく食べられる物の一つに甘〜いお菓子があります。コナーファ、アダイフ、カハクなどがそうです。
写真はカハクです。ラマダン時期意外でも売っているのをよく見ますが、私も好きでよく買ってきます。クッキーみたいなものです。食べ過ぎると肌荒れするよと言われたことがあるのですがついつい食べ過ぎてしまいます。1つが結構大きくて直径4〜5cmくらいあります。それ自体はそんなに甘くないのですが粉砂糖がたっぶりかかっているのでやはり甘いです。

2005/10/15(土) ラマダン・ランプ
このラマダンが近くなると、登場してくるものがあります。ラマダン・ランプと言われるランプです。写真のような形のものが多いのですがもう少し複雑な形のものもあります。大きさも様々で1.5mくらいもあるものから5cm足らずのミニサイズまであります。ほとんど真鍮製です。
ラマダンの1ヶ月くらい前から売っている店が増えてきます。あとはホテルの入り口とかレストランなどにも置かれるので、このランプが街中に登場してくると「ああ、そろそろラマダン時期なんだなあ」という気持ちになります。勿論家の中にも飾ります。
アラビア語では「ファヌース」と呼ばれていて、その起源はそれほど古くないようです。エジプトにはファーティマ王朝時代にもたらされたそうですので大体12世紀ごろという事になります。
エジプト人に聞いた話では当時、今のように電気がなかったので夕刻の食事の時間になると皆がランプをもって食事に集まってきたのがその始まりだとか・・・。

2005/10/13(木) ラマダン・カリーム
エジプトは4日からラマダン時期に入っています。ラマダンのお話は去年も書いたので重複する部分があるかもしれませんが・・・。
この時期に観光に来る方は少し減りますがそれでもまったくいないわけではありません。ただ、やはりラマダン中という事でいつもとはちょっと異なる事などもあります。例えば、観光地の閉まる時間が早くなります。大体どこも15時かその前に閉まります。なので、観光をするときは開く時間に合わせて最初の観光地にいき、出来るだけ15時までに目的のものをすべて見るようにしないといけません。つまり早起きしないといけないです。そして、時間が怪しいときはお昼も15時過ぎに食べるつもりでいたほうがよいです。
この時間帯は観光地だけではなく一般の企業などもラマダン中は特別の勤務時間になっていつもより早く終わったりします。ですのでこの15時前後というのは皆がいっせいに移動するので道も非常に渋滞します。タクシーも拾うのが難しく、昨日はいつもなら家を出てから10分の距離の所に行くのに40分くらいかかってしまいました。

2005/10/05(水) もう一つ
後、帰ってきてもう一つ大変なことがありました。虫が発生していたことです。まずは蟻。台所の床を見るとなにやら黒い線が・・・と思ったらそれは蟻の行列で相当大量の蟻が夜中だと言うのに一生懸命歩いていました。さらに驚いたのは、床に蟻が出入りする穴が開いていたのですがその穴の周りに砂山ができていたことです。砂漠の砂みたいな茶色い砂山が出来ていたということは、相当長い間うちの台所で遊んでいたという事なのでしょうか。
一応これは殺虫剤をまいて退治しましたが再発が恐ろしい。
後は得体の知れない茶色い虫。これは粉類が好きらしく小麦粉などにたかっていました。
とどめはゴキブリ。でもこれはなぜか台所ではなくバスルームにいたのですがどこに住んでるのか見当も付きません。とりあえずここ何日かは目撃していません。こっちのゴキブリはいろんな種類がいるみたいなのですが家に出たのは赤い色をしていて気持ち悪いです。狩猟博物館という所がカイロ市内にあるのですがそこの標本には玉虫のようなきらびやかなゴキブリもいました。
標本で見る分には見るに耐えるけど、実際に動いていてあんな色だったら相当気持ち悪いでしょうね。

2005/10/03(月) 今、エジプトです
今年も長らく日本に一時帰国しておりましたがやっとエジプトに帰って来ました。
今年も約3ヶ月、カイロの家を空けていたのですが戻ってみるととても大変なことになっていました・・・。
バスルームの窓が、元々閉まりづらくて勝手に開いてしまうことがあったのですがこの日本滞在中にも開いてしまっていたのです。とはいっても、内側のガラス戸だけが開いている状態なので防犯上はたいした危険なことはないのですが何が大変って、ほこりが入ってきてとても汚い。飛行機は夜の11時半ごろ到着し、家に着いたのは夜中の1時半ごろだったのですがそれから一通り居住空間だけは確保すべく掃除をし、寝たのは朝の5時ごろでした。
幸いなことに、と言うべきか時差ぼけであんまり寝れず朝の9時には起きて活動していたのでその日の夜はぐっすり眠れました。おかげで今回はあまり時差ぼけにも悩まされずにおります。
後、もう一つ大変だったのは・・・なんと電話が使えない!!という事でしばらくネットにつなげない状態でしたが今日やっと復活したのでこの日記を書いています。


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