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2006/01/10(火)
犠牲祭
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今年の犠牲祭は今日から始まります。 犠牲祭とはイスラム教徒の一大イベントでもある巡礼の最終日に始まるお祭りです。ラマダン明けのお祭りとともに大きなお祭の一つで断食明けの祭りを大祭、この犠牲祭は小祭と表現されることもあります。旧約聖書にも出てくるアブラハムとイサクのお話からこの犠牲祭というお祭りは来ているのですが、イスラム教徒の最も重要な聖典「コーラン」の中にはこのイサクとイシュマエルの立場は入れ替わっている部分があり、アブラハムが神様に命じられて犠牲に捧げようとしたのはイサクではなく、イシュマエルになっています。 イスラームとは帰依するという意味があり徹底的に神の教えに帰依することが望まれ、帰依する人をムスリム(女性はムスリマ)と呼びます。その心はこの、アブラハムが自分の子供を神の命令に従って犠牲に捧げようとした、という話に良く現れています。実際にはイシュマエルは殺されず、アブラハムの信仰が本物であるという事を知った神様はその子の代わりに羊を用意してくれた、というところから犠牲祭の日には羊が屠られ神様への感謝の印とするお祭りが行なわれるようになりました。あとは巡礼が無事終わったことを感謝するという意味合いもあります。 ちなみにこのイシュマエルの母はハガルという名で、イシュマエルはアラブ民族の始祖になったと言われています。
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