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2004/01/15(木)
高鉄棒
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小学生の頃、よく高鉄棒で遊んだ。 当時から背の低かった私は、高いところで遊ぶのが大好きだった。
「ぶんっ」と足でこいでクルクル回る…ただそれだけのことだったが、すんごく楽しかった。
ある日、調子に乗って漕いでたら鉄棒から手が滑ってダイビングしてしまった。 一瞬、宙を舞ったあと、「どすん!」という鈍い音と同時に右手から着地した。
あー怖かった、痛かった・・・でも楽しかった!
そのとき、何気に自分の右手を見たら、なんかあらぬ方向を向いていた。 ちょっとでも動かそうとすると「ズキン」という激痛がした。
もちろん右手の骨が折れていたのだが、当時の私は今までそういう経験をしたことがなかったので 「でも動かさなければ痛くないや!」なんてのんきに構えていた。 (実際は3歳のときに左手を骨折したことがあったのだが、その時の記憶は残っていなかった。)
そのあと教室に戻ると、先生が私の手を見てビックリ! 「K林君、その手、どうしたの!!」
先ほどの出来事を話すと、これはすぐに病院に行かないと、とのことで 当時、母が看護婦をしていた病院に連絡してもらった。
病院に着いて母を呼んでもらった。
母は私の手を見るなり、「ちょっとT君、さっきの電話で痛くないって言ってたけど、折れてるじゃない!」 と言ったが、私はすかさず、「だって動かさなければ痛くないもん!」
そう言ったあとで自分の右手を見たら、紫色に変色してぱんぱんに膨れ上がっていた。 もちろん、ちょっとでも動かそうものならものすごい激痛が走った。
…それから数時間後、右腕にギプスが巻かれていたのは言うまでもない。
ただ、当時は子供心に大変だ、と思ったのが骨折した右手のことよりもギプスが外れる予定の 1ヶ月もの間、高鉄棒で遊べなくなる、ということだった…。
いやはやさすがに子供の発想である(って私のことなんですが…)。
子供のころって、何気ないことに感動して、いろんな発見があって、純粋だったし、楽しかった。 余計なことを考えないで、自分のやりたいことだけをやっていたような気がする。 今で言うプラス思考、っていうやつだな…。
それに比べると今は何かをするときに、余計なことばかり考えているような気がする。 自分のやりたいことを、もっと思い切ってやれば良いのに。
いろんなしがらみをすべて取り去って、裸の自分になって、自分に正直に生きていこう。 そして前を向いて、頑張っていこう。
あのころの自分を思い出しながら…
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