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2004/02/01(日)
今日の涙
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昨日は一日中ふらふらお出かけだったので今日は『まったりするぞ〜!』と思いかけたとき、一本の電話が入った。
「今からお伺いしても宜しいですか?」
ある取引先の会社の所長からであった。 父には生前、大変お世話になったのでお線香を上げに来る、とのことであった。
電話のあと、慌てて朝食を取って後片付けをしている最中、その方は奥様と一緒に来てくれた。
「お父さんにはよく、怒られたけどかわいがってもらったんですよ。」とか、
「過去のいろいろな武勇伝(謎)」など、父の元を訪れる人は皆、同じような話をしてゆく。 まあ、そのへんの話はいずれまた・・・(^^;
「父は曲がったことが大嫌いだったから、小さなことでも義理を欠いたことをしたら 例えそれまで何十年もの取引があったとしても、その時点でスパッと(取引を)やめることがありました。 だからそういうところは私も受け継いでいきたいと思っています。」
・・・そして仕事の話の後は当然、病気のことや闘病中の話になる。
体調が悪化してたことを隠して会社に出勤し続けていた、と言う話。
癌が見つかったと聞いたとき、告知は出来なかった、という話。
闘病中は、一度たりとも弱音を吐かなかった、と言う話。
普通に話そうとするが、やはりいろいろなことが頭の中に浮かんできて途中で涙があふれてきてしまった。
小一時間ほど滞在したあと、そのご夫婦は帰っていった。
・・・あー、ダメだ。。。またウルウルきてしまった。今日は大丈夫かな、と思ってたのに。。。
だけどこの涙は『あの日の出来事』を忘れていないことの証明なんだ、と思う。
そして哀しいときに涙があふれるのは人間として当然のことだから、その感情を無理して 心の中に押しとどめておく必要はないんだ。
そんなことを再確認することができた、今日の涙だった。
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