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2004/02/19(木)
諦めない気持ち
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昨日のサッカー(ワールドカップ一次予選の日本vsオマーン戦)は劇的な結末となった。
九分九厘引き分けだと思っていたゲームで、最後の最後に巡ってきたワンチャンスを 久保選手が見事、ゴールに結びつけた瞬間は思わず鳥肌が立った。
それまで得点が入るチャンスは何度もあったが、どうしてもゴールを割ることが出来ない、 というもどかしい展開が続き、両チーム無得点のまま後半のロスタイムに入ったときは、 誰もが引き分けか・・・と思ったはずである。
ところがロスタイムも残り一分という時間帯で、相手ディフェンダーのクリアボールが 中村選手の足に当たり、そのこぼれ球が後半から出場していた久保選手の目の前に来た。
今度こそゴールを決めてくれ・・・誰もが同じ想いだったはずである。 その一瞬だけ観客が静まりかえり、回りの時間が止まったかのように感じた。
その直後、久保選手は冷静にシュートを放ち、見事に得点に結びつけ、そして日本を勝利へと導いた。
試合後、久保選手がインタビューでこう言っていたそうだ。
「チャンスは必ずくると信じて、我慢していた。」
この先、自分の身に何が起きるかなんて誰にも分からない。
だからこそ少しでも可能性がある限り、決して諦めず自分を信じ、そして最後の最後に巡ってきた ワンチャンスを結果に結びつけることができたのだ。
もしこれがもうダメだ、という気持ちでいたら集中力を欠いていた分、シュートを外していたかも知れない。 いや、その前にチャンス自体が巡って来なかったに違いない。
「絶対に諦めない、勝つんだ、点を取るんだ!」 という気持ちがあったからこそ、あのチャンスを引き寄せることが出来たのだと思った。
確かに試合内容は誉められたものではなかった。 だが、久保選手の『最後まで諦めない気持ち』は見ていたすべての人に伝わっていたと思う。 そしてその気持ちがゴール(=勝利)という最高の結果として報われた、ということも。
そういう意味で印象に残るゲームであった。
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