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2004/03/03(水)
あきらめちゃダメだ
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昨日(2日)は母の○○歳の誕生日だった。
日曜日に妹がお祝いのケーキを買ってきたのだが、それこそあっという間に 食べ尽くしてしまったので(苦笑)、昨日の会社帰りに新たにケーキを買って帰った。 母の誕生日だからと言いつつ、実はケーキを食べる名目が欲しかっただけだ、というのはココだけの話である。
私が買ってきたケーキも「あっという間」に食べてしまったのは言うまでもない(笑)。
夕食後(21時から)某局のTVドラマを見た。
交通事故で脳の一部を損傷し、言葉を話すことも理解することも出来なくなってしまった夫を 自閉症の5歳の一人息子を抱えながらも、献身的に介護する妻の姿を描いたドラマである。
感動する場面は何度もあった。 特に事故直後のICUの場面では父が入院していたときの姿と重なる場面もあって、熱いものが込み上げてきた。
ドラマ終了後、数年前に大事故に遭った長野の叔母のことを思い出していた。 軽自動車を運転していた叔母が、トラックと正面衝突して瀕死の重傷を負い、 生死の境を彷徨いながらも奇跡的に一命を取り留めたときのことを。
緊急手術直後の叔母の姿を見たときの衝撃は、今でも忘れられない。 スリムだった叔母の体は、全身が腫れや浮腫みでパンパンになってしまっていた。 誰が見ても正直言って助からない、と思ったほどひどい状態だった。
実際、事故直後に病院に集まっていた身内の中にも、口にこそ出さなかったが 「もう、ダメなのか・・・」という空気が流れはじめていた。
しかし叔母は自身の生命力と家族の献身的な介護のおかげで、その危機を奇跡的に乗り越えた。
それは私はもちろんのこと、叔母の治療に携わったすべての人たちが驚くほどの出来事だった。 その間の輸血量は体内の血液量をはるかに超えていたし、どれから手をつけていいかと言うほど 体中にダメージを負っていたからである。
もっとも命に別状がない、とは言っても当初は体を自由に動かすことはもちろんのこと、 会話も満足には行えない状態だった。 それでも叔母やその家族の者たちは諦めずに頑張り続けた。
現在、叔母は100%元の状態、とまではいかなかったが、日常生活には支障がないまでに回復した。 そして今日も元気で過ごしている。
「あきらめちゃダメだ!あきらめたらそこで終わりなんだ!!」
長野の叔母が、そして昨年の父が私へと伝えてくれたメッセージ・・・
昨日のドラマがそのことを思い出させてくれた。
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