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2004/05/24(月)
プロカメラマン
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実は昨日、サーキット内で久しぶりにある人(仮にAさんとします)に会った。
確か5〜6年前だったと思うが、ある雑誌の企画でアマチュアカメラマンによるサーキットでの撮影会があって 冷やかしで応募したら、なんと当たってしまったことがあった。 そのとき、一緒に撮影していたときに顔見知りになった方で、それ以降も度々サーキットで顔を合わせていた。
昨日、その人が私を見つけて声を掛けてきた。 「こんにちは!お久しぶり!!」
私が振り向くと、オレンジ色のゼッケンをまとったAさんがそこにいた。 それは『PRESS』と書いてあるプロカメラマンだけに与えられるものだった。
えっ?・・・ということは??
そう、Aさんはなんと『プロカメラマン』になっていたのだ!
「おーっ!すごいじゃないですか!!いつからプロになったんですか?」と私が言うと、 Aさんは照れ笑いを浮かべながら、 「去年くらいから本格的に活動をしているんだ」と答えた。
それからしばしの間、色々な話をしたあとでAさんと別れた・・・
カメラマンというのは(一部の人気カメラマンを除き)正直言ってあまり稼ぎはよくない。 だから自分の好きなジャンルだけではなく、他の部門の(写真の)仕事をしないと食べていけない。 実際彼もそうしている、と言っていた。
だが、好きな仕事をしている、という充実感はお金では決して買えないものだ。
私が小学生だったころは、スーパーカーブームの真っ只中であった(歳がバレるかな?)。 御多分に漏れず、私もそのブームに乗っかっていたので、卒業アルバムの中で 『将来なりたいものは?』という欄に単純に『カーデザイナー』などという無謀なことを書いていた。
現在の私は自動車関係の仕事にこそ就いているが、もちろんカーデザイナーにはなっていない。 正直言って生活のために働いている。 そしてそこから稼いだお金の一部を趣味につぎ込んでいる。
「仕事は仕事。遊びは遊び。」と考える私にとってそのこと自体は特に不満ではないが、 Aさんを見ていて「カッコいいな」と思った。
『プロ』という称号に対してではない。 『好きな仕事をしているんだ』という姿勢(=生き方)に対してである。
少しは自分も見習わなくっちゃいけないな・・・ ふと、そんなことを考えた一日だった。
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