だぶるけいの活動日記
その日、ふと思ったことや気づいたことを何となく書いています・・・
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2004/07/24(土) 朝顔と夜香木
今朝、出勤前に庭の水撒きをしていたら、朝顔の花が一輪だけ咲いていた。

思わず、水を撒く手を止めてしまうほどの、青紫色の鮮やかな花だった。

この朝顔は、昨年の種が自然にこぼれ落ちて、気付かないうちに芽が出て育ち、そして花を咲かせたものだ。

何もしていないのに、こうしてあくる年に再び花を咲かせる朝顔に感動しつつ、水撒きを再開すると
今度は別の場所で思わぬものを見つけた。

夜香木(やこうぼく)である。
夜香木とは、夏から秋口に白い小さな花を咲かせる植物で、その名が示すとおり夜にだけ芳香を放つ。

この花は、昼には閉じられていて香りもしないので全く目立たない。
だが、夜になるといっせいに花を開き、10メートル以上離れたところからでさえ
すぐに分かるほどの強烈な芳香を漂わせる。

最初は室内に置いていたが、あまりの香りの強さに外に出すようになった。
その後、庭に露地植えしていたのだが、今年2月くらいの霜にあたって枯れてしまったのだ。

春になっても芽が出てこなかったので半ばあきらめかけていたのだが、今日その枯れた部分の横から
枝分かれするように出ていたのを見つけた、というわけである。

今秋、あの妖しい芳香を放つ花を再び見られることを思うと、何だか嬉しい気分になった。

さらに上を見ると、ぶどう棚に実っている巨峰が、いつの間にか色付きはじめていたことに気付いた。
一週間前に見たときはまだ、そんな気配はなかったのだが。

植物は着実に成長しているんだなと感じさせられた瞬間だった。

水を撒き終えて先ほどの朝顔に目を向けると、ついさっきまで咲いていた花がいつの間にかしぼんでいた。

一度しぼんだ朝顔が、再び花を咲かせることは決してない。
だから、同じ花を見ることはもう出来ない。

だが、しぼんだこの花はそのあと実を結ぶ。
それが種となり、種がこぼれ落ち、あくる年には芽を出して育ってゆく。

そして来年の今ごろに、再び大きな花を咲かせるだろう。

そんな思いであらためて庭を見る。
今のこの時期は、白とピンク色のサルスベリの花が満開だ。

少し前は紫陽花や牡丹の花が咲いていた。

庭の木々が季節を忘れることは決してないだろう・・・


今日は仕事を早めに切り上げてから、父の墓参りをしてきた。

家に帰ってから夕方にもう一度、庭の木々に水撒きをした。

今まで、これらのすべての木々の手入れをして、育てていたのが昨年亡くなった私の父だ。

庭の木々と同じように、私も父のことを忘れることはないだろう。

決して忘れることはない。

決して・・・


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