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2004/08/17(火)
好きでもない男
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昨日、突然『大切な人』から電話がかかってきた。
『今日別れてきた。私って、やっぱりダメな女なのかな?』
彼女は寂しそうにそうつぶやいた。
話しを聞いてみると、彼女から何度か聞かされていた『好きでもない男』のことだった。 元カノのことが忘れられないその男は、寂しさをまぎらわすために彼女と付き合い始めていたようだった。
なのに彼女は、『私は大丈夫だから。』とそいつを気遣って別れてきたようだった。
「何それ!ふざけた奴だな。何でそんな奴のことを気遣うのさ?」
今の彼女は、傷付くことをすごく恐れている。 少し前に僕自身が彼女を傷付ける言葉を言ってしまったこともあって、今は特に敏感な時期だと思う。
だから本当は人のことを言える立場ではない。 だけど僕は自分の都合で別れを切り出すような、そんな男のことを許せなかった。
奴は、彼女が過去にどれだけ辛い思いをしてきたかを知っているはずなのに・・・
彼女は少しも悪くはないのに・・・
こんなに傷ついてるのに・・・
泣きながら話す彼女の言葉をずっと聞いていた。 すると、彼女はポツリと呟いた。
『私、悔しいよ・・・』
「そう、悪いのは奴の方だ。だからそんなに自分を責めなくたっていいんだよ。」
何度も何度も励ました。 そして色々な話しをした。
普段は聞き役だけど、今日は彼女にプライベートなことを初めて話した。
すると、彼女はこう言った。
『あなたと話しているときは気を使わないで済むから楽しいよ!』
「うん、そのほうが疲れないし楽だもんね。だから僕と話すときくらいは気なんて遣う必要はないよ。 僕もあまり気なんて遣ってないからさ(笑)。」
『なによそれ!(怒)』
「冗談だよ冗談(笑)。だけどもし今度そいつに会ったらぶん殴ってやるよ。 だからさ、今日のこと早く忘れて元気出そうよ!」
『今日はありがとう。』
「元気出た?」
『うん!』
電話を切った後、ふと時計を見たら2時を回っていた。 掛かってきたのは日付が変わる少し前だったから、2時間以上も話していたことになる。
普段はこんなに長くは話さないけれど・・・
少しは元気付けてあげられたかな? つい先日、彼女を深く傷付けてしまったことの罪滅ぼしになったかな?
あらためて思う。
自分にとって、彼女が一番大切な存在なんだ、ということを。 今はまだ、振り向いてはもらえないけれど。
だけど僕自身がもう少し心の大きな人間になれれば、彼女のすべてを受け止めることができる。
もう大丈夫だから。もう今までの自分じゃないから。 そんな自分になるために、これからもっともっと自分を磨いていこう。
ありがとう。
今日は僕もたくさんの元気をもらったよ!
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