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2004/08/24(火)
心の傷、体の傷
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昨日、そろそろ寝ようと思ったとき、彼女からメールが来た。
『ねえ、生きてる価値って何?何で人は生きていくの?』
少し考えてから「好きな人の幸せのため」と書いて送ったけど、心配になってすぐに電話を掛けた。
「気分はどう?」
『うーん、しんどい・・・』
月並みなことしか言えなかった・・・
結局、彼女のリスカを止めることができなかった。 無理に止めても仕方がないことは分かってるけど、やっぱり哀しかった。
話題を変えて、趣味のこととかおいしい店のことなどを話した。
彼女からの笑い声が聞こえると、すごく心が癒された。 少しでも哀しみの淵から遠ざけてあげることが今の自分にできる、唯一のことだったから。
だけどやっぱりメンタルな話に戻ってしまう。
最初は「うん、うん」と聞いていたが、その中でかなりショックなことを彼女の口から聞いた。 そして彼女の口からそんなことを言わせてしまった自分が、情けなくって哀しかった。
ここにはとても書けないけど、『男の身勝手さの話』、とでも言っておこう。 例の「元カノのことを忘れられない奴」のことだ。
「そいつはやっぱり彼でも何でもないよ。あなたを利用しただけ。」 「もし本当に好きだったら、相手のことをきちんと考えてたなら、そんなことは絶対にしなかったはず。」
だけど今の彼女が苦しみから抜け出すためには、そうするしかなかったことが痛いほどよく分かった。
そうでもしないと、心が壊れてしまいそうだったはずだから。 心の傷を少しでも埋めたかったはずだから。
だから、そんな彼女のことを責めることはとてもできない。
許せないのは奴のほうだ。
結局、男と女の関係になってしまったら、最後に損をするのは女のほう。 そのことが分からない歳でもないだろうに、なのに・・・
「これからは、もっと自分のことを大事にするんだよ。」
『ゴメンね、ホントにゴメン・・・』
「ううん、謝らなくてもいいから。悪いのは奴のほうだから。」
『だけどあなたのことを傷つけちゃったよ。』
「僕のことは気にしないでいいから。大丈夫だから。」
電話を切ったあとで、虚しさと悔しさがこみあげてきた。
やっぱりショックだったよ。
やっぱり哀しかったよ。
だけど彼女の苦しみはそんなものじゃない。
彼女に残った『心の傷』、そして『体の傷』に比べれば・・・
今はただ、見守ることしかできないけれど・・・
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