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2004/08/04(水)
奥歯
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昨日、とうとう左の奥歯を抜いた。
先生に「奥歯、どうしますか?」と聞かれたとき、迷わず「抜いてください」と答えた。 今なら歯茎の炎症も治まっているので、そういう意味でも都合が良い、ということもあった。
遅かれ早かれ割れた歯は、もう元には戻せないのだから取り除かなくてはいけなかったのだし・・・
処置前、先生に念入りに麻酔をかけてもらったが、それでも抜くときの痛みはかなりのものだった。
そりゃそうだ。 いつもみたいに『削る』んじゃなくて、『根こそぎ引っこ抜く』んだから。
しかも引っ張るときに聞こえてくるミシミシ音が、妙に生々しくてイヤな感じだった。
処置を終えて抜いた歯を見せてもらったら、3つに分かれていた。
最初にレントゲンで見たときは(縦に)2つに割れていたのだが、実際はそれ以上にひどかったのだ。 おそらく割れた部分の隙間に何かが入って、歯茎の炎症を引き起こしていたのだろう。
昨日まであった奥歯の部分を舌で触ってみると、ぽっかりと空いた穴の感触しかなかった。 もちろん鏡で見ても同様だ。
先生に聞いたらこの部分はもう、いじらないでそのままにしておくそうだ。
昨日(のお昼)まで普通に噛んでいた奥歯が今はもう無い、というのはちょっとだけ悲しかった。 だって、三十ウン年間連れ添った歯なのだから・・・
よっぽど記念に持ち帰ろうとも思ったが、別に使い道があるわけでもないので結局、やめることにした。
とりあえず、炎症の原因をこれでようやく取り除くことができた。
だが、まる一日経った今も、抜いた所がズキズキと痛む。
今日、消毒のために見てもらったが、 「まだ腫れが2ヶ所ほど残っているから、その部分が痛むのでしょう」と言っていた。
だが、心の痛みに比べればどうと言うことはなかった。
歯の痛みは腫れさえ引けばすぐになくなるが、心の痛みはそうはいかない。
思い出すたび、心の痛みがまた私を襲う。
心の傷がなくならない限り、この痛みはずっと続くのだから・・・
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