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2005/01/19(水)
第三十五章 エリンジチビッコプロレス PVの巻
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その日は忘れもしない水曜日、年齢不詳・亜土ちゃんの元祖ロリ声に合わせ、突き出したお腹を揺さぶり踊りながら、一緒にアラレちゃんオープニングテーマソングを軽快に歌っていたその時、我が兄弟ダミアンはいつもの如くエリンジをインビテーションしにやって来たのでありました。
『やっぱり来ちゃった。。。』(生理じゃないよ) 闘志に燃えた眼を無理矢理湾曲させ、歪んだ笑顔を作ってあたしを渇望する姿は 『ス・ケ・キ・ヨ〜。。。』 と不気味な奇声を上げ、洞窟内を狂乱する犬神家の小川真由美を彷彿させる気配すらありました。
『今日のこいつ普通じゃねえ。。。』
あれはあたしが動物的直感てものを初めて身につけた瞬間だったね!
というのも、以前からこの男、頻繁に自分独自の技を創作したいとぼやいていたです。 つまり、その日はまさにその新技発表お披露目会の日であったわけ。
階段を上るとそこは雪国だった。。。と名言を残してしまいたいくらい、隅から隅までずずずいっと並べ立てられた真っ白な布団の山。。。しかもなんとオール二枚重ね!!
どんだけ大技なんだよ!?
『エリ、泣いても声出しちゃダメだよ。』
お前はサドなのか?と今ならその変態趣味を問い質すべきですが、このころのあたしにはそんな余裕があるはずもなく。。。
そんなところ生体的に曲がるはずねーよという方向に無理矢理関節をねじ曲げられ、それでも『お兄ちゃんが泣いちゃダメって言ったから』なんて意味のない健気な兄弟愛のために、あたしは気を失いそうになりながら身に降り懸かった不幸を真摯に受け止めていたのでありました。
そしてそんな時!! あの恐るべき事件は起こったのだーーー!!
『ザ・良輔デラックスナイトボンバー!!』 と突然、インチキ臭い若手お笑いライブのタイトルみたいな言葉を絶叫したかと思うと、兄はあたしを肩車して『ウオーッッ!』と雄叫びを上げ、すごい勢いで後背面に向かってあたしを背負ったまま倒れ込んだのです!(どこが新技なんだ!?)
『これは確実に死ぬ』 子供心にもやはり生死の危機を感じ取ったのでしょう、あたしは半身を反転させ何とか無事な受け身を試みようと必死の抵抗をしたのです。。。
が!!!
翻ったあたしの眼前には母親が命と同じく大切にしている三面鏡台が。。。!!
もぉんの凄いクライマックス!!! シングルライフトーキング始まって以来の生命を賭けた争い!!
さあ、エリンジは無事に愛するおばあちゃんのもとに生きて帰れるのか!?
この続きはエリンジチビッコプロレスPWへ!!
IWILL BE BACK 。。。
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