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2005/01/08(土)
第三十三章 エリンジチビッコプロレス PU の巻
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思えば、あの2階へ上がる階段はチビッコデブエリンジにとってはヒッチコックの『サイコ』を連想させるがごとき戦慄の階段でした。 そして前を歩く兄良輔は地獄からの使者!! あやつの頭には絶対666の刻印があるに違いないね!
あの当時、我が家のリングは母の部屋に設けられていました。 母が帰るまでには元の状態に戻さねばならぬ特設会場なので、セットは至って簡素、単に布団を敷き詰めただけのものなのですが、これがくせ者なの。 お兄ちゃんのやる気によって布団の枚数が変わるのよ。
だから広い面積の時は必ず大技を披露する所存なわけ。 部屋中が寸分の隙もなく、白いマットのジャングルだった場合ラリアートは確実ですからっ!残念っっ!! (正月番組見過ぎ)
あのラリアートがきついんだ。。。マジで。。。 だってあたしから走ってかなきゃならんのよ!? あれじゃダチョウの竜ちゃんと同じだよ!!訴えるぞっ!!! (正月番組見過ぎ) 『走りが甘い』とか言って怒られるんだよ!? あたしゃ闘牛の牛なのかって感じよ!モーモー!!
やられたねーあらゆる大技。 四の字固め、腕十字、スプラッシュ・マウンテン、エルボードロップ、電気椅子、等々。。。 いくらデブだからって神経ないわけじゃないんだよ〜!!! ねえ?全国のデブの皆さん!?
そしてね、このイジメプロレスにはとんでもないルールがあったの。 @ 一回目の痛さは普通に我慢 A 二回目の痛さは頑張って我慢 B 三回目の痛さは死ぬ気で我慢
我慢ばあっっっかりやんケェー、ワレーーーーェ!!!!!
しかし、悪魔の子良輔も少しは赤い血が通ってるのか、優しい声で一言だけお慈悲をくれました。
『本当に死ぬ前には「ギブ」って言って僕の肩を叩くんだよ、エリ。』
ギブ。。。これが私が生まれて初めて覚えた英語です。
これってさあ、世が世ならドメスティック・バイオレンスとして訴えられるよね、マジで。
さあさあ、実はこの後にこのイジメプロレスが終焉を迎える事件が起こるわけですよ、おのおの方!! どんな事件が起こるのかなあ〜?? それは次回のお楽しみー!!
次の映画の台本の決定稿です! 題名はまだ仮題みたい。。。もうすぐクランクインです〜。
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