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2005/06/24(金)
クローサー感想文
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各国で何度も上映されてる劇脚本が元になってるとの事で、舞台を近々控えてるアタシとしてはかなり興味津々で観に行きました。
アタシは全体の70%くらいは一人で映画を観る人間なのですが、この作品は一人で観るには格好の映画だなと思いました。
というのも、この作品自体が観客の思いによってどうとでも取れるように作られてるので、もし誰かと観に行ったらすごい意見が割れてケンカになっちゃいそうな気がするの。 でも、そんなんでケンカするのはアタシだけかな。。。?
で、肝心の内容ですが、とにかく前述の通り本当に投げっぱなしな作品。 展開もすごく速いし、言葉も謎掛けが多いし、観客にすべてを委ねるところは、まさに舞台の作り方だなと思いました。 ちゃんと脚本に忠実に作っているんだと思います。
しかし、分からないと感じる人はいっぱいいるだろうなー。 実際アタシも未だに考えてますし。 ただアタシはこういう投げっぱなし系が好きなので、かなり好印象です。
SEXについての話がほとんどなのにベッドシーンがないのも素敵。 これこそまさに舞台的。 イギリス演劇の匂いがぷんぷんします。
嘘をつく人間が成功していくようなストーリー展開をしつつ、正直だと思っていた人間が本当は一番嘘つきだった、しかし、嘘って何?真実って何?最後には何が何だか分からず終わっていく。。。
でも人生ってそんなもんだし、大人になればなるほど嘘のが多くなっていくでしょ? しかし、それは決して悲劇じゃなくて、それをぜーんぶひっくるめて人生と呼ぶんだよね。 大人の恋愛がテーマではありますが、アタシ的にはちょっとした人生の哲学書的な感覚を覚えましたね。
多分、好きな人はすごい共感、駄目な人は何だこりゃって思う作品だと思います。
役者陣は、クライヴ・オーウェンがやっぱ良かった。 さすが舞台出身だけあってあの微妙な役どころをしっかり演じてましたね。 ナタリー・ポートマンも良かったな。 てか本当に美しい。。。 なんであんな人間がいるのかと不思議に思うほど。 とても魅力的でした。
星でいうと。。。 うーん、微妙かな。。。 好きだけど、観てみてーー!!と絶賛するほどではない感じ? 三つにしておくかな。
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