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2007/07/24(火)
巌根中女子籠球部 〜part3〜 今だから言うこんな話
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「外部コーチなしで練習していきたい」という話だったので、木曜日の話し合いには横山さんにも来ていただきました。
まずは私の思いを話しました。 なぜ外部コーチを辞めると言ったのか… それをちゃんと伝えなきゃいけないと思ったので…。
次に、子供たち一人一人の思いを話してもらいました。 本音が聞きたかったからです。
そして、最後に横山さんの話を聞きました。
2時間以上話し合いは続きました。 子供たちの決意はすごく固かったです。
『こんな頑固さがあったんだ』
そんな印象でした。
そのときの話し合いでは、『新人戦前のように自分たちでやってみたい!』という答えが多かったのです。 そうしてやった結果が新人戦優勝だったからでしょう。 同じようにやれば、総体も優勝できる!って思ったのに違いない。
私はこのときやっと気づきました。
「私を必要としてないわけじゃなかったんだ。この子達はただ単に優勝できたときと同じ状況でやりたかっただけなんだ。」・・・と。
この子達は本当に純粋なだけだったのです。 今思い返せば、これまで怒って言ってきたこと、いろんな話をしてきたことを疑うことなく純粋に受け入れてきました。 こんだけ長く一緒にいたのに、なんでそんなことに気づかなかったんだろう… 自分が情けなかったです。
それでも子供たちの決意の強さだけは最後まで変わりませんでした。 だから私もその決意を受け止めました。
『何がそうさせてるんだろう…』
このときはわかりませんでした。
最後子供たちに、「最後の総体は悔いなく頑張りなさい。」と言いました。 みんな泣きました。
最後に一人一人の手紙をもらいました。 言葉ではちゃんと伝えられないから手紙を書いてきたと言ってました。 この子達は自分の気持ちを言葉で表現するのが苦手なんです。 そんな子が本当に多いんです。 それで勘違いすることも今までたくさんありました。 だから手紙を書いたのだと思います。
そして話し合いが終了しました。 子供たちみんな泣いていました。
私はなぜか不思議と最後とは思えませんでした。 心の中では、
『これから絶対良い方向に動くはず!このまんまじゃ終わらないだろう。』
こう思ってました。
車に乗り込もうとしたとき、子供たち全員来ました。 キャプテンのユカリが、
「今日中にこの手紙読んで下さい。」
と言ってきました。 この日の話し合いが終わったのは22:00近く…
市内大会後、ほとんどバスケットをやってない子供たち…。 だんだんとバスケへの飢えも見えました。 本来ならこんなことやってる場合じゃない。 だけど中途半端にしてやったところで、「やらされるバスケット」にしか過ぎない… 私が求めてるのは、「自分からやるバスケット」。 その精神状態にならなければ、最後の総体は絶対勝てないと思ってるからです。 それだけじゃない。 この子達がもってるバスケット能力を引き出すためにも、精神的強さは欠かせないものなのです。
以前の大会では、16点差で負けていたゲームを逆転勝ちできる強さ、負けてる状況でも逆転できる心の強さを持っていました。 それがない状態では、いくら練習してもいくら怒っても試合に勝てないんです。 今年に入ってからの試合結果が物語っています。 実際負けが続いてましたから。
もし、この子達が自分からやるバスケットに切り替わった時、持っている能力以上のものを発揮することができるだろうって確信してました。 だって技術は自然に体得できてるからです。
今邪魔してるのは「弱い自分」。 すべて弱い自分によって自分の能力を閉じ込めてしまっているのです。 たとえて言うなら、花を咲かせたいのにアスファルトが邪魔して地上に出れない状態…とでも言いましょうか。 まさにそんな感じです…
part4へ。
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