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2007/09/10(月)
体育祭〈番外編〉
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ソーラン節が始まろうとしたとき、一人の3年生男子が校舎のところにいました。 いつも奥村がなにかとかまっている子です。
「何やってんの?ソーラン始まるよ?」
すると、
「頭が痛くて…」
…その割には顔がニコやか。先輩と楽しそうに話してたし? すぐわかった。
みんながソーラン頑張ってきたのを知ってたから、その行動にちょっとピキッ!っときました。
「全員揃わないと体育祭じゃないんだよ!みんな頑張ってるだろ?おまえも頑張って参加しろよ!」
すると、
「はい、わかりました。」
奥村は本部席のほうへ移動し、みんなのソーランを見ました。 センターで踊ってるのは32Rのみんな。 サイドのトップは33Rと31Rです。
みんなの踊りを見ながら、さっきの男の子の様子を見てみたら、みんなが頑張って踊っているソーランを見ないで先輩と話をしていました。
『ブチッ!』
つかさずその男の子を呼びました。
腕を掴んで、その子のクラスの前に連れて行きました。 みんなが頑張ってる姿をその子に見せるためです。
「見てみろ!みんな頑張ってるんだよ!この日のために頑張ってきたんじゃないの?おまえもこの中にいなきゃダメだろうが!一人でも欠けちゃダメなんだよ。中学最後だよ?」
なんとか全員で体育祭を盛り上げて欲しかったのです。 一人も欠けることなく… みんなでやることの意味をわかって欲しかった。
午後からの競技は絶対参加を約束させました。 にこやかに「はい。」って答えてたっけ。
自分たちで何かを創り上げることって、初めてじゃないかな。
たぶんすっげー大切なこと得られたと思う。
みんな競技中、悔しくて泣いたり、勝って喜んだり、仲間のために応援したり、その他にもいろんな感情が生まれたのもあると思う。 そんな姿を見てて、懐かしく思ったりもしたし、羨ましく思ったりしました。
本当に輝ける時って、学生のときだろうから。
体育祭が終わった。 次は文化祭があります。 これからの行事すべてが最後になる。 最高の思い出を作ってもらいたい。 戻りたくても二度と戻ることはできないから。
仲間たちと笑い合ったり、泣いたりするのって最高だよ? でも仲間がいなきゃそれは味わえない。 だから、仲間を大事にしなよ。
未来で一番輝く過去を過ごすんだよ。
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