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2006/09/11(月)
夕張の黄色い思い出
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北海道夕張市の、財政再建団体転落のニュース。学生時代、一度だけ訪れたことを思い出しました。
サークルの先輩の紹介で、その先輩の同じ学科の後輩3人組(ややこしいですが、ぼくからは1年先輩にあたります)と、同じ鉄道好きということで一緒に北海道旅行をすることになったのでした。ぼくは、自分で言うのも変なのですが、あまり慣れていない人と親しく接するタイプではないので、なんで一緒に旅行に行ったのか、そのいきさつは良く覚えていないのです。 バイトの休みが取れなかった関係で、飛行機で旭川入りして途中合流。待ち合わせ場所は、なんと稚内駅改札前。いま考えると、よく行ったものだと思いますが。 その後も、夜行列車(座席車です!)で車中泊、とハードなスケジュールをこなしました。そんな中一日だけ、札幌の宿(と言っても、ある会社の寮)に宿泊する日があって、夜まで各自自由行動、ということになりました。 ぼくは、一人の先輩と一緒に夕張へ。寂れた住宅群と、不釣合いに立派な観光施設が印象的な街でした。 先輩はすぐの列車で戻ることにしたのですが、ぼくは一列車後にして、貸自転車で、鉄道廃線跡を利用したサイクリングロードを走ってみることに。 途中までは快調に走っていたのですが、突然、カラカラカラ…とペダルが空回り。チェーンが外れてしまったのでした。周囲は静まり返った森の中、空だけが突き抜けるように青い。そして所々に「ヒグマに注意」の看板が。 静寂が焦りを募らせます。必死になってチェーンと格闘し、油まみれになった末にギアにチェーンがかかった時にはほっとして泣きそうになりました。 なんとか駅まで戻ってきたものの、すでに乗車予定の列車は発車した後。路線は2時間に1本程度の超ローカル線です。この頃はまだ携帯など持っておらず、連絡のとりようがありません。 とりあえず少しでも札幌に近づこうと、駅前から出る路線バスに乗車。途中で立ち寄った大きなバスターミナルでバスを乗り継ぎ、JRの本線の駅に出ることができました。ここから列車で札幌へ。待ち合わせ場所の、札幌駅のコインロッカーに貼られていたメモを頼りに、なんとか無事合流。小冒険(?)が終了したのでした。
このように断片的には印象に残っているのですが、なぜか全体の行程などは良く覚えていないのです。自分で計画せずに一緒に連れていってもらっただけだからか、それとも自転車の件が印象深くて他のことを忘れてしまったのか。 あと、先輩たちになぜか毒舌キャラとして面白がられた記憶が。失礼な奴だと言われることは良くあるけれど、毒舌と言われた経験はこの時ぐらいです。普段接していないだけに、失礼を毒舌として面白く受け止めてもらえたのかも知れません。なんだか妙に懐かしくなってしまいました。皆さん、元気でしょうか。
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