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2007/01/06(土)
余計なことをしてしまった
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駅から職場まで向かう途中。歩行者用のトンネル内で、毛布に包まっている人…らしきものが横たわっていました。ピクリとも動かない。生きているのか死んでいるのかもわからない。外は雨。冷たい風がトンネルを吹き抜けていきます。 とりあえず職場に出勤し、どうしようか…と悩んだ末、110番通報することにしました。 「はいこちら110番、事件ですか事故ですか」 事件でも事故でもないですが…あたふたと事情を説明すると、これから横須賀の警察に連絡して警官を向かわせるので、現場にいてくださいとの指示を受けました。
再びトンネルへ戻る。生死だけでも確認しておこう…(怖いけど…)と思い、声を掛ける。動かない。恐る恐る身体を触ってみると、縮みこむように動いた。 そこに若いメガネの警察官がバイクに乗って、いかにもめんどくさそうに到着。毛布に包まったままの身体をばしばし叩きながら、耳元で大声で話しかける。 「もしもーし!起きてー!! ここで寝てたいなら構わないからー!通報があったからさー!住所と名前だけでも教えて!言葉わかりますー!?」 ひげ面の男性が毛布から薄笑いを浮かべながら出てきて、参ったなあという感じで荷物をまとめ始めた。警察官の質問には答えない。 警察官も同じく参ったなあという感じで、「あなたの住所と氏名も教えて」と私に聞いてきた。そして聞き終わると、「もう帰っていいですよ、いたけりゃいてもいいけど」と。 住所と氏名を聞かないと帰れないのか、警察官はその後も大声で男性に尋ねていた。男性は全く答えない。ほんとに言葉がわからないのか、答えたくないのか。
その場にいてもしょうがないので、すごすごと帰ってきました。 男性にしてみれば、せっかく雨をしのげる寝床を確保したのに、警察に通報などされて迷惑千万だったかも知れません。その後、新たな寝床を探してさまよい歩いたのでしょうか。余計なことをしてしまったなあ…。 そして仕事を終え家に帰ってきたら、ポストの中に警察の訪問通知と、後日また訪問するので連絡してほしい旨のメモが。うーん、ほんとに余計なことをしてしまった。ああ…。
<追記> 警察の訪問は巡回訪問で、昼間の事件(?)とは全く関係ありませんでした。何故か警察に縁のある一日だったのだなあ。
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