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2007/08/24(金)
第一ひまひま列車
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暑さのせいか、ここ最近心身ともにグダグダのダラダラ生活を送っていたのですが、きのうは過ごしやすい気温だったせいか、やっと一息ついたような気がします。で、過ごしやすいからと言ってダラダラ寝転がっていたので、結局は同じなのですが。
先日、横浜で用事があり、時間が少しあったので地下街の有隣堂に立ち寄りました。当然ながら(←何が当然なのか)真っ先に向かうのは鉄道コーナー。マニア向け雑誌や専門書に混じって、文庫本が平積みになっていました。内田百けん(←漢字が出ませんでした。すみません)の『第一阿房列車』。鉄道マニアなら一度は読まなければならないバイブルなのである、と聞いたことがありますが、私は読んだことがありません。そこで、鉄道コーナーにこの本を並べる有隣堂の姿勢に敬意を表し(?)買うことにしました。 まだ途中までしか読んでいないのですが、 「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」 この出だしだけで痺れてしまいました。しかも、借金までして一等車に乗り、あげくの果てに全部使い切って、一緒に行った国鉄職員のお金も使い込んで、貧相な気持ちで帰ってくるのです。こうして書くとただのひまひまダメダメ人間みたいですが、半世紀以上も前に、そんなひまひまぶりを文学作品として仕上げていたというのが何よりすごい。ひまひまの先駆者、大先輩ではないでしょうか(←勝手に先輩に??)。 夏休みも残りわずかですが、鉄道マニアの良い子の小中学生の皆さん、読書感想文の課題にどうでしょう。カメラ抱えて走り回るわけではない、ただ乗るだけの楽しみが伝わってくるかも知れません。そもそも、良い子の小中学生はこんなところ見ていないか。
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