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2008/08/12(火)
魅惑のSLタイム
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<前回のあらすじ>SLに乗りに水上まで来たひまひま管理人。ダムの石段を必死に駆け下りたが結局バスに間に合わず、1時間かけてヒーコラ歩いたのでした。
その後、ロープウェイに乗って谷川岳へ。子どもの頃、親に連れられて来た事があります。雪が積もる中、おでんを食べたおぼろげな記憶が。この日は暑い中カレーを食べました。 帰りの駅までのバスは満席。仕方なく吊革につかまって発車を待っていると、「うわー、ハチよ!!」というおばちゃんの悲鳴が。車内にわかに騒然。「あれはハチじゃなくアブだろう」と言う冷静な男性も。そして「運転手さん、つかまえて!」との大合唱。 運転手さん、ゴム手をはめつつやおら立ち上がり「それじゃ捕まえますか…」とハチ(もしくはアブ)に向かうも、1回目は取り逃し、ハチはブンブン暴れだす。おばちゃん「きゃー、なにやってんのよ!?ちゃんと捕まえてよ」と憤慨。2回目のアタックで見事捕まえ、ハチは大空へと飛び立っていったのでした。そして車内は拍手の渦に。 しかしバスの運転手さんも大変です。
そんなこんなで、いよいよお目当てのSLに。家族連れや鉄道マニアが集まり、水上駅は時ならぬ大賑わいです。 駅長さんやハッピを着た観光協会の人々、そして線路脇で手を振る地元の人々に見送られ、SL列車は出発。ほどなく車掌さんの「ようこそ、SL水上号へ!」という放送が流れます。なんだかテーマパークのアトラクションのよう。 そして若い車掌さんと添乗員さんが車内を回ってきて、大じゃんけん大会が始まりました。車掌さん、いかにも不慣れな一生懸命感が伝わってきます。こちらも、どうノッていいか戸惑いつついちおう参加。 すると途中駅で、若いお母さん2人組と、小学生ぐらいの子どもたち4人が乗ってきました。お母さん2人はぼくと同じボックスの目の前の席に、子どもたちは真横のボックス席に座りました。 こういう時、おばちゃんやおっちゃん2人組だったりすると、「まあお兄ちゃんも食べなさい」なんて言ってお菓子をくれたりするのですが、若いママさんではそんなはずも無く、子どもたちにお菓子を与えつつ、自分たちもボリボリと食べ始めました。いや、決してお菓子が欲しかったわけではなく、何だか間の取り方が分からなかったのです。ママ2人は世間話に興じ、気にも留めてはいないみたいでしたが・・・。子どもたちはゲームに熱中していて、SLなんかに興味なさそう。 見回すと空いているボックス席もいくつかあったのですが(なんでこんな座席の売り方するの・・・)、移動するタイミングも逸したので、ぼーっと車窓を眺めていました。 線路脇では、手を振る親子をたくさん見かけて、ほほ笑ましい。そして、カメラを抱えるマニアの姿も多く見かけました。それはいいのですが、踏切脇の草むらなどに立ち入ってカメラを構えている人も何人かいたのが気になりました。対向列車の運転士から見たら非常に危ないでしょう。何より、鉄道マニアはルールを守らず迷惑を顧みない人種、みたいな悪いイメージがつくような行動は謹んでほしいなあと思います。
途中駅で、待ち合わせを兼ねた記念撮影時間として、長時間停車。車掌さんが「SLタイムをお楽しみください!」と放送。ママさん2人が「SLタイムって。昔のディスコみたい」「チークタイム!って感じで」などと話しているのが、何故かツボに入って笑いそうになってしまいました。 チーク…ならぬSLタイムに突入。このチャンスに席を移ろうと、いったんホームに下りました。家族連れもマニアも皆、カメラを持って右往左往。たまたまホームに居合わせた人たちも、携帯のカメラを向けています。SLは大人気です。 でも・・・。アトラクションと化しているSLに、なぜだか一抹の寂しさを感じてしまうのです。老いた大御所のタレントが、久しぶりにテレビに出て持ち上げられているのを見たような感覚なのでしょうか(例えがおかしいか)。いや、アトラクションでありつつもこうして健在であることを喜ぶべきなのでしょう。発車時間が近づき、再び列車に乗り込みました。終点の高崎まであと30分ほどです。
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