|
2009/06/14(日)
豪華電車は思い出の中に
|
|
|
「リゾート21」という電車、ご存知でしょうか。伊東・下田間の伊豆急を走るこの車両、「日本一豪華な普通列車」として登場時は一世を風靡しました。 先日、このリゾート21のさよなら運転が行われると聞き、行って来ました(ひまひまです)。さよならと言っても、5本ある車両のうちの2本目が廃車になるというものです(1本目は既に廃車)。 登場は1986年、一般的に鉄道車両の寿命は30〜40年程度で、23年で廃車というのは非常に早いのです。海沿いを走る路線なので車体が傷みやすいという理由もあるのでしょうが、それ以上に、年々伊豆への観光客の入りが減っていて、さらに鉄道を利用する人はそれを上回る勢いで激減している、運転にも保守にもコストがかかる豪華車両をこれ以上維持できない…そんな寂しい理由が大きいと聞きます。
さてさて。JRで伊東まで向かい、お目当てのリゾート21に乗り換え。車内はすでにマニアの皆様でいっぱい! わずかな空席を見つけ、ほっと一息。 電車はすぐに発車。乗車客全員に記念乗車証が配られます。 この日は天気が悪く、折角の海沿いの車窓は今一つです。それにしても、改めて廃車にするのはもったいない車両だなあと思います。海に向かった座席に、桁外れに大きな窓。23年経った今でも斬新です。子どもの頃目を輝かせて乗ったことを思い出します。今思えば、バブルのまっただ中だからこそ造れた車両だったのでしょうが…。 1時間のさよなら乗車はあっという間に終了し、終点の伊豆急下田駅に到着。記念駅弁を買おうと思ったら、バーゲンセールに群がるおばちゃん並の大争奪戦。売り子のおばさんの怒声が響きます。諦めて(と言うか、諦めるまでもなく売り切れてしまいましたが)普通の駅弁を購入しました。
下田の駅周辺をぶらぶらし、帰りに乗った電車は東急のお下がりのステンレス車。さっきまで乗っていた車両との落差に、効率やコストを考えれば仕方が無いとは思っても、やはり寂しくなってしまいます。またいずれびっくりするような電車が登場しますように…と願いを抱いて伊豆を後にしました。
|
|
|
|