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2015/11/02(月)
今月の読書日記
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大山のぶ代さんの夫、砂川啓介さん著の『娘になった妻、のぶ代へ』を読みました。大山さんが認知症を発症してからの介護の日々と、認知症を公表することを決意した経緯を記した本です。表紙写真は今年の8月に撮ったばかりだそうです。
認知症の方の介護は本当に大変だと思うので、軽々しく感想を書けないのですが…。「ドラえもんの声=大山のぶ代」の世代としては、この本に書かれている大山さんの台詞が全部ドラえもんの声で再生されて、帯の「記憶はなくても、君の笑顔は『ドラえもん』」の言葉と相まって、何と言うか、涙が止まらなくなってしまいました。
大山さんが、死産・早産を経て、妊娠できない身体になっていたことを、この本で初めて知りました。大山さんの演じるドラえもんは母性的で、賛否両論あるところでしたが、大山さんにとってドラえもんは息子のようなものであっただろうし、ドラえもんを通して日本中の子どもたちのお母さんになっていたのだなあと改めて思いました(藤本先生の描くドラえもんも、晩年はそんな「大山ドラ」的なキャラクターになっていたと思います)。
本当に軽々しいことは言えないのですが(自分自身の母親だって高齢ですし、他人事ではありません)、少しでも進行が遅くなり、夫婦で穏やかに生活できますように…と思います。
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