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2018/03/01(木)
ほどほど、ほっこり
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『大家さんと僕』という本(マンガ)を買いました。お笑いコンビ、カラテカの矢部太郎さんが描いた本です。
ちなみに帯の宣伝文句には「日本中 みんな、ほっこり。」とか「各メディアで話題!」とか書いてあり、糸井重里が「この時間が、永遠のように思えてくる。」などと言っている。 ぼくはこういう宣伝文句を見るたびに、本を買う意欲が60%ぐらい減退してしまうのです。 そもそも、ほっこりって言葉が好きではない。ほっこりっていう、柔らかい語感とは裏腹に、何というか、さあみんなでほっこりしましょう、ほっこりしてる私たちが好き、これでほっこりできない人ってセンス悪いよねーとか……なんか書いているうちに訳がわからなくなってきたけど、とにかく押しつけがましさを感じるのだ(性格が歪んでいるだけですね。はい)。
この本自体は、押しつけがましさは皆無でした。過剰に笑わせようとか泣かせようとかは一切せず、独特の間で、おかしみや哀しみを醸し出しています(自分が芸人に向かないのでは…と悩む場面がありますが、芸人が過剰さを売り物にする人たちだとすると、確かに向いていないのかも知れません)。 絵も同様に、過剰な線はほとんど無いんだけど、でもすごく嬉しさや寂しさといった感情が伝わってきて、好きな絵です(お父さんが絵本作家なんですね)。大家さんの後ろ姿が特にいい。 そんなわけで。なんか自分自身が押しつけっぽくなってきたので、このへんで。
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