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2020/07/20(月)
いだてん名セリフ集(第43回・第44回)
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◆第43回「岩ちん…嘉納さん、なんか言ってないか」(田畑政治) まーちゃん、ジャカルタのアジア大会で追い詰められていく…の回。選んだのは、現地から電話をかけてきたまーちゃんのセリフ。「すまん、どうかしてるのは百も承知だ」と続きます。あれだけ傍若無人(?)に突っ走ってきたまーちゃんが、亡くなった嘉納先生にすがる状況になっているのが切ない。 次点は岩ちんこと岩田幸彰の、知恵ちゃん(五りんの彼女)に対しての「じゃあ向こうでホステスの面接しようか」。ホステスは水商売のそれではなく、最近で言うコンパニオンみたいなもの(コンパニオンも最近言わないか??)。知恵ちゃん、五りんを前にして「友達です、付き添いです」ってひどい(泣)。それにしても、岩ちんの女性好き描写を今までカットし過ぎたせいで(シナリオ集と見比べて)、唐突過ぎてかえっていやらしい印象が(笑)。
◆第44回「やりたいんだ、最後まで!やっとレールを敷いたところなんだ」(田畑政治) ついに来た、まーちゃん失脚回。この回は本放送の時印象に残っていて、印象に残り過ぎて、そのまま『そうにゃんさん』のネタにしてしまいました(『二俣川写真日記』をご覧ください)。 選んだのは、最後の記者会見でまーちゃんが号泣しながら言うセリフ。まーちゃんに泣かされるとはなあ…。散り際の潔さなど無く、未練にあふれているところがすごくいい。自宅でテレビを見つめる菊枝さんも良かった。そして笑う今松にむかついた(いや、自分もテレビ見ながらこういうこと言うよなあって思いましたけど…(笑))。
第44回は他にもいろいろ印象に残るセリフやシーンがありましたので、以下羅列。 ・「奥さん…まーちゃんは…意外と嫌われているんです!」「…でしょうね」 なぜ田畑ばかりこんなにマスコミに叩かれるのか…と組織委員会の事務局にやってきた菊枝さんと、カクさんこと松澤一鶴の会話。これ、演じる2人のアドリブらしいです。このセリフはよかったと思う。 ・「なんだよ戦犯って!戦争じゃない、スポーツやってんだよこっちはよ!」 岩ちん、ついにぶち切れ、新聞をビリビリに。さすがのまーちゃんも、「…さすが岩ちん、頼もしい」と逆に静かになってしまって(笑)。松坂桃李は『新聞記者』って映画でも組織の中で苦悩する人間を演じていたので、この回は少しだぶって見えました。
アジア大会における問題追及のため国会招致されたまーちゃん。「どこで間違えたんだ…」と過去を走馬灯のように振り返りつつ、高橋是清への直談判まで遡る。政治に口を出させてしまったのは自分自身だった。初めの段階で間違えていたとは…(この皮肉な感じ、『真田丸』にも通じるものを感じました。やっぱりコメディ作家って趣向が似ているのかな…?)。 そして、組織委員会でまーちゃん解任の決議が。無理やり退出させられるまーちゃん。「田畑さん抜きで、何を話すんですか」と訴える岩田に対し、「座ってくれ岩田!」と、感情を露にする東都知事。東龍さんの立場も辛いよなあ…。 終盤、たけし演じる志ん生が、落語の演目『替わり目』の練習をする姿を、遠くから見つめるりん(演じる池波志乃は本物の志ん生の孫)。表情が良かった。若い頃の孝蔵夫婦にも同様のシーンがありましたよね。思い出しているのかな。もしかしたら、本物のおじいちゃんのことも…。
長くなってしまったので、とりあえずここまで。次回はラスト3回、いよいよ本当に最後です。
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