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2004/07/16(金)
あちらの常識こちらの常識
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「不登校になればいいんだよ。学校行って何も学べる状況じゃないんでしょ?不登校教室でも紹介するかい?」 1号が退院して1週間後、主治医がこともなげに笑った。 さすが不登校の専門医。 「そうですね。でもうちの場合は、行けないわけじゃないから、正確には登校拒否なんですが、、、じゃあもうこの際拒否しようか!」 しかし、カウンセラーなんかと話してるといつも思うんだけどね。 「良い子が危ない」とか「不登校もその子の成長だ、生き方だ」とか言われると、学校に普通に行く良い子を育てる方が悪いみたいだ(笑) そちらの世界の常識は常人には理解しがたいよね。 でも、1号はそんなお気楽な医師と私の会話に動揺したようで、 「学校の行事とか、好きな授業もあるから、不登校教室には行きたくない」と涙ぐんだ。 そうだよな、子供にそのプライドを捨てさせるのはまだ早いよなあ。
そんなこんなの14日の夜、20日の学年PTA主催キャンプのことで学年委員長から電話があった。 6年生は1学期の終業式の日の夜、学校で一泊をするんだそうで、どうせうちは参加しないからとロクにプリント読んでなかったが、1号はその行事を知っていて、それに参加するために早めに学校に復帰したかったようだ。 入院後、登校し始めて数日だったので、私もそんなに深く考えず、1号が行きたいというなら1泊するくらいいいだろうと申し込みをした。 そしたら、学年委員長さん、すごい剣幕である。 「病気の子は必ず医師から参加許可と注意事項を一筆もらってきて下さい。でなければ、お母さんが一緒に泊まって下さい。でないとこちらは1号ちゃんを預かれません」 この方現役の中学教師で、ご主人は教育学部の助教授。 去年担任を囲む会(食事会)をしたとき、担任に何もしゃべらせず、延々と「家庭教育の責任、中学校の実態」を持論講演された方で、なんだって横のつながりの父母と担任の会で「教師風吹かすかな?」と全然1号の担任と話が出来なかった私は、彼女に対しその時の印象が悪すぎた。 「いや、あの、今回、特に普通の子と同じようにやれますので、何も注意事項はないんですが、、、」 「ですからないなら、ないと医師に書いてきてもらって来て下さい。聞いてるとずいぶん色々大変なようですから」 「(ないという一筆を書けと?!)今回は健常児と同じですよ。突然倒れたりする病気じゃないですから。他の子と同様に扱って下さい。何があっても他の子同様、自己責任だと親が言ってるんですが、その言葉だけではダメなんですか?その理由を教えて下さい。」 「それが一般常識だからです。今後もこういう場面が何度もあると思いますが、そういう時は必ず親がつくか、医師から一筆もらうのが常識ですよ。今後のためにも心しておいた方がいいですよ。」 「あなたの言う常識が常識だという根拠は?(苦笑)」 「私はたくさんの学校を回ってたくさんの生徒を見てきました。どんな病気の子供でも必ず、医師から一筆もらっています。それが常識です!これは差別でありません。当たり前のことです。とにかく医師から一筆なければ、私達としては預かれませんから」 ・・・@@;常識の一点張りだよ。 本当にキャンプのたんびに全ての病気の生徒に、医師から一筆もらってるんなら、そっちの方がびっくりだよ。 京大移植外科生体移植世界最高症例数あるけど、キャンプ参加許可証を移植患児全員に出してるわけないだろう!!(どこの世界の常識だい?!病気の子の常識を知ってるわけじゃないだろう!)
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