プレハブの居間
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2004/07/19(月) 邂逅
18日は教え子の結婚式。なんと1時開始で終了が5時半だった。さすが田舎@@;。気乗りしないながらも、何10年ぶりかの再会も面白いものがある。

今回一番の収穫は目の前で交通事故に遭って九死に一生を得、重い障害が残った少女の父親との再会。
その少女のその後を聞くのが怖くて、まず兄の方からおそるおる、、、そしたら父親の方から少女のその後を話してくれた。
その子は結婚して2児の母になっていると言う。
「いやーあの時は死んだと思ったねえ」と語るお父さんの笑顔にあの頃には見られなかった余裕を感じた。
私は長年、あの場でとっさに適切に処置できなかった後悔と悲惨な現場を目撃した心の傷から、やっと解放された気分だった。
他人の幸福をこんなにも嬉しいと思える自分が、また嬉しかったり。
向こうにしてみれば、私にお世話になったと思うらしく、別れ際、是非、一家でうちにお礼に尋ねたいから住所を教えて欲しいと食い下がった。

教え子達との再会もなかなか面白かった。
担任した少女達は皆立派な社会人になってて、どの子も綺麗になったよ。私を「あの頃と変わらないねえ」と言ってくれる。昔話に華が咲いた。
未婚の子には、「決まったら教えてね」とついリップサービス。しまったーー;勢いとはいえバカだったよ。本気にしてそう(汗)
5年前披露宴出席を断った子は、もう3人の子供がいるとか。
その子の2歳年上の夫も私が副担した子供で、当時はすごい美少年だったんだが、、再会して笑いが出た。すっかり親父だーーーー!!!
「美少年への幻想なんてはかないよな」って私が言うと、
「いやー。若い時はもてたんですが(^^;今じゃこんなもんです」と。
14,5の時は本当は甘えたいくせに、無理してつっぱってたあの子がこんな親父になってるとはねえ(爆)。
その子が言うには新郎の弟が、同級生だと言う。一瞬名前と顔が浮かばなかったが、顔を見て思い出した。
そいつは私を見て正直に「あんたえらい太ったねえ」と。派手なストライプのスーツ来た本人曰く、
「当時のワルの中で、俺が今でも一番のストリートファイターだよ」とか「俺はバツイチだが、バツイチは女にもてまくるんだぜ」とか、、、まるで中学生が根性焼き跡を自慢するようなレベルだな。こいつは、万年中学生なんだろう(^^;。
小1の子供がいるんだとかで、「離れてて寂しいんでしょう?」というと、「喜んで毎週会いに来るから平気だ」と一切の同情はプライドが許さないようで(笑)
「俺さ、担任嫌いで15から二十歳までの5年間一度も口利かなかったんすよ。成人式の時だけは仕方がない、こっちから酒つぎに行ってやった。でもそれきりさ。今でもあいつだけは好きになれない」
ちょっと口調が激しい。
ええ?そんなにあの先生とこいつ仲悪かったっけ?知らなかったよ。だいたい私は彼がワルだって印象すらないのだが。
腰巾着程度のかわいいもんだったんだが・・・。もっと酷いのが目立ってたからね(笑)
「俺、私立(高校)単願で落とされたんですよ。あの先生が内心書悪く書いたに違いないっすよ」
「あ、君、河原の乱闘事件の一人?じゃあ、あの件だ!私、よく覚えてるもん!」
彼は、当時の漫画の流行(スラムダンクとか^^;)の影響もあって、他校の不良グループにガンをとばしたかなんとかで些細なことで、河原で決闘を申し込んだオバカなメンバーの一人だったらしい。
結局、申し込まれた相手側の不良どもは頭が良くて、別の学校の不良グループに助っ人を頼んでいたので、個々の「実力」はこっちが絶対的に勝ってたのだが、頭数の差で結局ボコボコにされて逃げ帰り、翌日すごい顔になって登校した奴らの一人だった(笑)
「あれはね、調査書の問題でなく、高校側が勝手にあの事件を調べて、関係者全員を不合格にしたんだよ。君はいいさ、参加者だから自業自得。参加者と勘違いされて落とされたYなんで酷い話なんだよ。
実は、Yが落とされた原因が気になって調査書内容を私も今後のためにと検討したんだけど、こっちの調査書だけで比較すると合格不合格の差が出る表現はなかった。つまり担任はあんたのこと何も悪く書いてなかった。Yなんか誰が見ても良い子で得点も合格ラインに十分達してたのに落とされたのは、調査書や得点ではない何かが合否に働いてる証拠だろ」
彼は私立高校不合格になった日、担任に呼びつけられ
「そら見たことか、普段の行いが悪いから、おまえは高校側から目をつけられてるんだ」と言われたのを脅かされたと感じ、結構根に持ってたようで、私が当時の状況を詳しく記憶していたため、丁寧に説明すると非常に驚いていた。
「でもさ、面白いもんだよね。あの事件で一番殴って殴られたT(その後、全日本アマボクシングチャンピオンになった)今じゃあ立派な教員だよ。高校ボクシング界の有名監督だし(笑)」
(Tは最後まで逃げずに複数相手に乱闘したので、一番怪我が酷かった。翌日すぐその事件について教師に心を開いて素直に真相を語ったのが印象深いなあ)
「そうなんすよ、Tなんか今じゃ生徒殴ってますよ。」と笑顔を見せ、私に「あんた、良い先生だなあ」とうそぶいた。


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