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2004/10/21(木)
八郎
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今日は小学校学芸会の児童公開日でした。 私はPTAのコーラスに出るために行ったんですが、直後の5年生の劇も見ました。5年生の先生から、「2号君わらしこ役なんです、一人で歌うんですけど、歌うまいですよ」と言われてたんで、興味はあったんです。 例年、集団劇で全員に一言ずつ話して終わりの劇ばっかのガキ芸会なんでろくに見てないんですが、2号が独唱するなら見たいなって。 2号は家では練習しないので、実は何をやるか私はわかってなかったです。 今日見たら、あら、主役でした@@; 話している声はよく通るんですが、歌は歩きながら歌ってるんでマイクが声を拾わないのか、ほとんど聞こえなかったです。 みんなで歌ってる時は確かに、綺麗なボーイソプラノだってわかるんですが、、、、。 あれで当日大丈夫なのかしら?まあ親が口出す筋合いのものでないので、ま、いいか。
隣で見てたコーラス仲間のママさん、なんかえらい怒ってました。 以前、小学生の教科書に悲しい話を載せるのは早すぎると言ってたママさんです。 「私、この<八郎>って嫌い。どうしてこんな悲しいかわいそうな話を劇でさせるのかしら?上の子の時は3年生でこれやったのよ。あんまりだと思って」と、興奮気味に語るその目頭にうっすらと涙が、、、 ああ、この方は悲しいという感情をまっすぐ受け止められず怒りに変えてしまう人なんだなあって思いました。哀しむのが苦手なんだと思います。人前で泣けない人なんだなあ。。。。。 「ええ、ほんと、ちょっとひどいですよね。うるうる来ますよね。でもやってる子供達は劇中のわらしこと同じで、そんなに悲劇と受け止めてないのかも。私らは大人だから、いろいろ考えてしまって、悲しさがわかるのよね。」と応じておきました。 正直、私は感動はしちゃいました。泣くほどじゃないですけど。
話としては単純で、秋田の八郎潟の由来です。 八郎という山男が大きくなりたいと願ってるうちにどんどん大きくなりました。ある村が津波で沈みそうになった時わらしこが泣いてる声が聞こえ、津波を食い止めにやって来たんです。「俺はなんで大きくなりたかったのかやっとわかった、大きくなってみんなの役に立ちたいからだ」と。八郎の姿は海に沈み、泡になってしまいます。 八郎と心が通じていたわらしこは幼いので、泡になった意味もわからず、海を見て村が助かったことを無邪気に喜んでいたというものです。
家に帰って子供らと「八郎」の話をしたんですが、1号が、「そうなんだよ、ひどい話なの。八郎かわいそうなんだよ。2号の役はひどいよね。自分のせいで八郎が死んだのに、わかってないんだよ。バカだー」とさんざんです。 2号は自分がやってる役のこと言われたんで、さすがにバツが悪そう。 「八郎はみんな役に立つために大きくなりたかったんだよね。そして役に立ったんだよね。 だから、わらしこもいつか八郎のような立派な人になろうと思うようになるんだよ。その時はわからなくても、だんだんに八郎のやったことの意味がわかって、自分も人のために役立つことをしたいって思うようになるんだよ。きっと」と、フォローしてやると、 「そうだね。」と1号が納得すると、2号も安心したようでした(笑)。
画像は、ブレイドの七五三の袋菓子です。1000円のと500円の両方買ってしまいました。中のお菓子は子供3人と私とで山分けしました(笑)中のお菓子は次回紹介しますね。
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