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2004/10/31(日)
子供だまし
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うちはたけしのTVは見てる方かも。月曜のTVタックルやTV特捜部はほぼ毎週見てます。「こんなはずでは」はちょっと病気不安を煽り過ぎで神経症の人が増えそうだなと苦笑しつつ、時々見てます(笑) 一番「平成教育委員会」が好きだったんですが、今はSPしかやらなくなりましたね。寂しいです。 さて、先週その北野たけしの長女懐妊という話題をTVで見ました。 「音楽でも習わせて英才教育をする」とか「長女に自分の新作映画が胎教に悪いから見ないと言われた」とたけしがコメントしてたんですが、彼も普通の良いおじいちゃんだなあと思いましたね(^^)。この人でもやっぱり自分の作品を孫に見せるのがいいとは思わないのね(笑)。 てっきりこの人のことだから、「俺はディズニーや宮崎やアンパンマンなんて子供に迎合した子供だましを孫に見せない。前衛的バイオレンスものや、エログロホラーを赤子のうちから見て育っても、立派な人格者に育つことを証明して見せる」とか言い出すかと思いましたよ(笑)。
思春期の頃は、大人が性を隠していることに腹立たしさを感じたりもするのですが、性や暴力から幼い子を忌避したいのは、自然の父性母性なんだって思います。これって、私も親になってみないとなかなかわからない感覚でした。学生の頃は、真剣に教育原理のゼミで、小さいうちにちゃんと「死」や「性」を隠さずに教えるべきだと主張してましたもん(汗笑)私も変わりましたよ(苦笑)
ある日、3号がそっと私に耳打ちします。「2号が赤ちゃんはタマゴから生まれるわけないって言ったの。嘘だよね、アタシはタマゴから生まれたんだよね。1号はね、アタシがママのおなかからじゃなく、おしりから生まれたって言うの。変なこと言うんだよ〜」 なにーーー?んなこと3号に言ってるのかお前ら!(怒) 二人呼びつけて説教し、「3号はピンクのタマゴから生まれました」と証言させました(爆)。 1号曰く、「地動説を無理矢理認めさせられたガリレオになった気分」と笑ってましたが、彼女は3号に夢見させることは優しさだとちゃんと理解してます。自分も2号も昔さんざんだまされて育てられたのを知ってますから。 ところが、2号は、「俺は真実を教えてるんだ!俺は悪くない!」とムキになって反抗してきます。 お前だってさんざん子供騙しに騙されてたろうと。あれこれ、例を挙げると(これまた数限りなく2号にはあるんです)、泣いて逆キレする始末。「俺はそんなにバカじゃなかったよ!」って。おいおい。去年までサンタを信じてたくせに(笑)。まだ信じたいくせに(笑)。
そうそう、1号のクラスメートのたった一人だけサンタを信じてない子の話。これも若者と親は違う反応をしそうです。 若者は、サンタを信じない子を肯定的に捉え、他の信じさせている親を甘やかしていると否定的に捉えそうです。でも私の周りの親達は、この話を聞くと、その子をかわいそうだと境遇に同情します。だってもしその一人が自分の子だったらと我が身に返って思うので、痛みを感じてしまうんでしょう。(下手すると虐待を疑われそうだ(^^; 私自身はクリスマスなんか無縁に育ったので、サンタを子供に信じさせるなんてナンセンスだと思ってたクチですが、自分の子が幼稚園や保育所で信じさせられて帰ってくると、無下に嘘とも言えないし、夢を信じる童心を守ってあげたいって思うものなのですよね。 子供に成熟を急がせず、子供らしい時代を十分過ごさせることが、真の自立につながる、なんて全然読まなくなって久しい育児書の錆び付いた文章が思い起こされます。
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