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2004/06/21(月)
続、昼ドラとライダー
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22日の日記の続きです。
昼ドラとブレイドと言うと、、、、やっぱり桐生の話題が出ました!! 彼女はあの俳優さんが好きだったんだそうで。 「役者さん、知ってたから、桐生の辺りは真剣に見てたんだけど、なんだかすごい気分悪い話だった〜。もうちょっと何とかなんなかったのかね。役者さんが上手いから余計気の毒だったよ〜」 うん、今日のハリー見てて、私もつくづくそう思った。怒り再燃した(笑) なんで誰も、次なる犠牲者が出ないように、桐生を止めて、自首の説得を試みないんだよ。 ハリーのように殺人を抑止するのが人間なのであって、いかに桐生に圧倒されたにしても、あれを見過ごして野放しにしてしまうようじゃ、橘さんも剣崎も人間らしいまともな感覚が麻痺した世界の住人になってしまう。次の犠牲者を出す潜在的共犯者じゃん。桐生も変だが、周囲も変だ。 「桐生さんのためにも、殺人をこれ以上犯させない!」と立ち上がるのが剣崎君だよ。あそこで「桐生がギャレンにふさわしい」なんて逡巡してるようじゃ、起きている異常な事態に彼らは気づいてないみたいーー; 警察官になりたかったから犯罪者を銃殺するとか、医者になりたかったから無資格で手術するって違法行為を、警察官や医師が黙って見過ごしてるのと同じだよね。 だいたいブレイドはアンデッドを封印するのがお仕事で、犯罪者を裁くのは別な方のお仕事だよ。
一番桐生が目指す正義の味方に近いのは、テロリストを成敗するスパイダーマン。あれはスパイダーマンを揶揄したつもりなのかな(^^; でも、だからこそ、スパイダーマンには、殺した相手の遺族との関係に苦しむ重い贖罪の現実が待っている。 桐生の場合、ライダーへの挫折感が美化されちゃって、反面教師になってないもん。桐生の愚かしさを暴かないで、桐生をかっこいい人だと若者に思わせたんじゃ、アメリカンヒーローのアンチテーゼになってないよ〜。 彼は元もと良い人だったんだから、その罪の重さに気づき後悔の涙を流すのが自然だよな。最期までライダーになりたかったという自己憐憫のエゴ剥き出しじゃあ、有名になりたかったから人を殺したという短絡的な若者の犯罪と根っこは変わらない。 正しいことで有名になるのは難しいが、悪いことで有名になるのは簡単だというお手本ですね(^^;。 草加風に言うとね。 {悪い奴には死の報いオチってさ、他者からの慈愛を感じることなく、心改めることもなく、「殺し」の連鎖と復讐を正当化してるんだよな。できれば、ハリーのように「殺しをさせたくない」という人間らしい言動を全うし、善意の連鎖の始まりで感動を呼ぶ本も書いてくれないかな。人は非合法な「殺し」をしない。それが普通だ。「殺し」をする人間と、それをしない人間に線引きがなく、殺しをする人もしない人も大差ない、殺人を犯した人間もそうでない人間も普通に混在するのが日常、なんて作品があっても良いが、それが現実と錯覚されたらかなわんので、相手と場所をわきまえずにむやみに垂れ流すのはやめてくれないかな。(笑)}
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