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2004/08/18(水)
続記憶喪失話とか
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20日の日記の続きです。 ここからはTVドラマとは無関係な話です。 実際に外傷で起きる記憶障害って、人間として生活する基本的生活習慣(例えば箸の持ち方とか)をも忘れそうだし言語障害も起きそうです。だから、人間関係だけを忘れるってことはあまりなさそうですが、、、どうなんでしょうね。専門的な話はわからないので、おこがましいですが、、 心理的理由なら人間関係だけを忘れるとかありそうです。 私が知ってる女の子の例ですが、すごくまじめな子だったので、敬愛していた兄が万引きをしたショックがきっかけで、兄のことで周囲に白い目で見られるかも知れないと言う不安が募り一人思い詰めていたようです。そんなある日自室で、自分が誰だかわからなくなってしまったんだそうです。友達のこと家族のこともすっぽり人間関係だけを忘れてしまった一種のヒステリー状態になったんですね。ただ本人は忘れても周囲が皆彼女を覚えているので、ドラマのようなことは起きないのですがね。 その子が突然不登校になったので、医師と相談し色々対応を検討したのですが、他の生徒が下校した後その子を保健室に連れてきてもらって、少しずつ親しかった友達と会わせて様子をみたと思います。 ところが、当人にしてみれば、自分の知らない自分を他人が知っていることが非常に不安で、その後酷い対人恐怖に陥ってました。結局2次疾患に苦しんでるって感じで、辛そうでしたね。 まあだから、ドラマのように、記憶喪失になってその人が誰か判明しないという状況になるより、自分の知ってる人の中で自分だけがなんだかわからない中に置かれて苦しむってケースになるのが現実的なんでしょうね。
また、内部疾患での記憶障害というと、うちの旦那の大学院時代の教授が、なんと脚気で健忘症になったんだそうです。脚気なんて今時ない病気なので、大学病院で検査しても原因がわからず長期間放置してたため、ビタミンB欠乏症だとわかって治療した時には既に遅く、脳に後遺症が残ってしまったそうです。 それは5年以内の記憶を司る脳の部分の損傷で、近い記憶だけを健忘すするという症状だったそうです。 その教授は病気のため退官せざる得なかったので、その送別会に旦那も出席したのですが、すごく傲慢で横柄な人柄が、別人のように腰の低い弱気な人になってて心身の衰えが著しく、見てて痛々しかったと言ってました。 「君は5年以上前の学生だから、覚えていると思う」と周囲に言われたので、声をかけたらどうやら思い出したようだったと。
うちの1号も3歳の時半年間、絶食中治療をして中心静脈に必要な栄養を直接投与してたのですが、ミネラルの過剰投与で脳にマンガンが蓄積し意識障害に陥ったことがあります。その後も言語障害と嚥下障害、歩行障害が残り大変でした。まっすぐ座ってられなくなったし、人格が変わってしまい無表情で笑わなくなったし、覚えてた言葉が出てこない、話せないとか、、、見てる家族もすごく不安でした。 現実にもし周囲に記憶障害の人がいたら、なかなか深刻な事態になるんでしょうねえ。 こうして、フィクションを楽しめてる瞬間って、幸せなんだろうなって、ふとそんなことに思い至りました。
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