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2004/10/25(月)
1と2の差…の巻
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vs 8中
11:15。定刻通り選手が入場した。 両者一列に整列し、来てくれているお客さん(といっても全員親)に一例。そしてさすが決勝、八中側が審判、東山中に握手をして、よくみる国際試合の前のような光景を目にしいよいよキックオフ。
まず自分のこの試合に対するモチベはとにかく ”次につながる試合” であった。 やはり真剣勝負が一番選手を成長させる。その中で何ができて何ができないかを認識する。それだけでも大きな経験だからだ。だから結果はあまり重要ではないと思っていた…。
サッカーとは面白いもの、2週間前の予選リーグ初戦で対戦した相手でその時は3−0の完勝だったのにこの日は相手も決勝だったことか前とはまったく違ったチームのようなプレーをしていた。とにかくプレッシャーが強くて前を向けない。その影響とグランドの狭さの影響で東山のウリのパスワークが完全に沈黙した。 ガチンコ勝負となった。
前半0−0。 両者一歩もゆずらず。
ハーフタイム、選手たちにやってることは悪くないと告げ後半へ。
そして後半…。 後半そうそう得たPKを東山ははずし、また膠着状態に入った。
前半、相手が4バックのスイーパーシステムを取っていたため常に局面を数的優位に進められていた。それを少しでもかく乱させるため前線の人数を増やそうと3トップに変更した。これが功をそうした。攻撃的な布陣をとったことにより、左のハーフのポジションが一つ高い前線に上がった。後半12分、得点はその左のトップ・岡村がとった。 ボテボテだったが重みのある一点だった。
しかしすぐに八中は同点に追い付く。
高い集中力をたもち結局50分間が終了した。
1−1。
延長は五分ハーフ。集中力を切らしたほうが負ける。そう思った。選手達には多くを語らずただ今までやったことをそのまま続けろ!と伝えた。 延長前半、1−1。 そして最後の5分…。
後半のキックオフと同時にセンターサークルから打ったシュートをキーパーがミスし、コーナーキック。
そして交代出場の1年・沢田が頭で合わせてVゴール。
2−1、優勝。
点を決めた沢田は真っ先にベンチに走りより彼を中心として全選手がかけよりもみくちゃになり山となった。(まさに東山……失敬…)
久々に感じた緊張感であった。舞台上のそれとはまた違った感じだった。
子供達、親たちは大盛り上がり。それはサブ、レギュラー関係なく…。
たかが目黒区での優勝かもしれないが自身の人生でも優勝はあまり経験したことがなくそれを監督としてできたことを素直に嬉しく思う。キャプテンの言葉が耳に入ってきた… 「やっぱ優勝って2位と全然違うなぁ…。いいよなぁ〜!」
まさにそうである。優勝と2位。差こそ一つだが限りなく大きな「1」であることを感じた。
スポーツとは純粋である。勝つか負けるかそれだけで勝者は喜び、敗者は悲しむ。芸術にはいい、悪いはあるけど、スポーツには絶対に2つしか存在しない。
勝つか、負けるか。
シビアだがこの二つの間に存在する力に人は熱狂し、興奮する。 それにこだわらない限りその力は無力となる。 それにどれだけ真剣に取り組めたかでそれが100の経験になったり1000の経験になったりする。 自分にとっても勝負の重みを知った貴重な大会となった。
子供たちとともに自分も成長させてもらっている気がする。
主宰・佐藤 秀樹R
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