ぽっつりダイアリー
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2004/10/31(日) Halloweenにスプラッタ
イギリスで初めてのアルティメットのインドアの大会に行っていた。場所はノテッィンガム、車でロンドンから2時間ちょっと。今回はうちのチームから女3人とおまけ1人の9人で参加。プレーヤーは8人。
 インドア・アルティメットはルールは全部一緒だが、プレーヤーは5人。今回の大会は試合時間も17分〜25分。初日のトーナメントは17分、2日目の順位決定戦になると21分、さらに最終順位決定戦は25分というアウトドアよりは短め。ただ、体育館でコートが狭いとはいえ、ずっと速攻で責め続けているようなものなので、とにかく走るし、投げる。そして初日6試合、2日目4試合もして、いくら試合時間が短くてもばてばてである。
 新しいチームでの初めての試合ということもあったし、イギリスのやり方が多少日本と違うのもあって、なかなかコミュニケーションも大変だし、流れにのるのも大変だった。チームメイトとのコート以外でのコミュニケーションも、同じ文化背景を持っていないと難しいことも多い。特に、自分ひとりが外国人だったりすると、みんなシェアしている文化をもっていないことは、言語以上に高い壁になる。
 そんなこんなだったけど、落ち込んだり、走り回ったり、点を入れたりして、結局上位リーグで7位(上位と下位リーグに1日目の結果で別れる)という結果。どうやらけっこういい結果だったらしい。
 そして私は、体育館の壁やら床やらに衝突しまくり、ひざに摩擦による擦り傷5箇所くらい(しかも1つはイギリスの形!!)、ひざにタマゴ大の内出血をつくり、その代償に(?)チーム内のベスト・プレーヤーに選ばれて、副賞までもらった(写真参照:転がすと頭を上下に動かすスーパーなめくじ!)あまりの衝突加減にみんなの同情票が集まったのか、よくわからないけど、後半はけっこう点を入れなんとかチームに貢献することができたのかも。
 イギリスと日本のアルティメットの違いをいろいろ経験し、(こちらは後日コラムで)激しいエクササイズの週末を終えるのでした。きっと明日は体中痛くて起きれないでしょう。

2004/10/28(木) うまくいかない・・・
 今日は晴れながら雨ざーざーという不思議な天気。小さい頃に「天気雨に当たるとはげるんだー!」と言われたことを、いまだに天気雨が降ると誰かに言いたくなる。しかもその人が髪の毛気にしてたりすると、余計言いたくなったりして。えへへ。小悪魔的だ。

 ここのところ気分があまり晴れなくて、昨夜は突如日本が恋しくなってしまったり、なんかアップダウンがあるけど、今朝起きたら、すごく真っ青な空だったので、犬と散歩に出かけたらちょっと気が晴れた。ついでに、日本にいるおばちゃんや実家に電話して、気が晴れてきた。
 実は、今日授業で小さなプレゼンテーションがあり、そのために写真撮ったりレポート書いたりしてたんだけど、あまりに気分が落ち込んでいたので「ずる休み」してしまった。社会人の友人には「なに言ってるんだ!」と怒られそうだけど、楽しみにしていた今日のプレゼンなのに、とてもじゃないけど行けないと思って連絡した。こういうとき、学校や会社なら絶対休めないけど、通っている成人教育のカレッジは、理解がある。そりゃ、ずるやすみしてるとは言ってないけど(笑)、みんなお互いに他のことを持っていて、この学校に通っているから、お互いの理由には深入りしないし、責めることもない。それに、なにより次に行ったときに、クラスに戻りにくい、という雰囲気がない。いつ行っても、入れてくれる雰囲気があるから、こういうときに安心する。
中学の時にも、仲の良い先生がたまに保健室で休む許可をくれたりして、すごく救われた気がする。ずるやすみとわかっていても、そうしてたまにそれを許してくれる先生が居ると救われる気がする。いつも「がんばれ」じゃ、肩こっちゃうしね。
 無理していくことがいつもいいとは限らないし、こうして異国で自分1人で決めることが多い時は、休ませるのも大事だな、と言い訳してみたりして。(笑)
 空いた時間で11月末にマドリードに行く予定を立てて予約。何か楽しみが先にあると、気持ちもあがる。マドリードまで、飛行機で2時間15分。近い。ちょうど学期も終わりに近い頃だし、楽しみ☆

2004/10/26(火) ごちそうとお皿投げ
 久々に快晴なり。素敵☆
さて、やっぱり昨夜は良く眠れない生活に戻ってしまい、やばいやばいと思って、とりあえず重要な食生活から・・・と食料を買い出しに大きなスーパーまで。
 もともと、「ベジタリアンか、うさぎか?」と言われるほどの草食な私。もちろんお肉とか食べるけど、サラダなら平気でボール3杯分くらい食べ続ける。大げさな話ではなくて、こちらではすでにいろんなサラダ菜がパックになってるのがいろいろ売ってるんだけど、その「ファミリーパック」、いわゆる家族4人分を1人で1食でたいらげる。だから、ファミリーパック3袋買っても、もちろん3日と持たないのである。それにプラスして、チンゲン菜やきゅうり(うりのようだけど)などこちらでも安い野菜を大量に買ってきては、料理してはたいらげる生活。
 歳のせいなのか、環境のせいなのか、年々そのサラダと野菜の量が右肩上がりに増えていて、自分でもちょっと怖い。(笑)
 なぜなら、スーパーでカート(しかもこっちのは日本の3倍くらいでかい)を野菜でいっぱいにしたにも関わらず、1週間も持たずにスーパーに買出しに行かないと足りなくなってしまうのだ。
 イギリス人が、肉を食べないわけはなくて、アメリカほどではないにしてももちろん良く食べる。特にローストチキンなど、長時間焼いて、暖かくても冷たくても食べれるタイプのものが多い。あとは、やはりステーキ。オーストラリアでも日常食の、ミートパイはこちらではさらに多くの種類のパイ(10月22日Diary参照)が多くて、肉が入ってるのも多い。しかし、私の草食度は上がるばかりだ。

 さて、今日はそんな草食を脱しようと、というかちょっと私的には豪華に、シーフードミックスを買ってみた。すでにゆでてあって、賞味期限ぎりぎりで値段も安くなってたし(豪華といいつつ・・・)、帰ってすぐこれまた安くなっていたアスパラと中華風に炒めてみたら、うまかった!ああー、久々のシーフード。特に、この貝系、えび、いかっていうのは、高いし、常に冷凍が多いし、嫌いな人も多い。外食では、必ずシーフードは高いからなかなかな頼まないし。ああー、至福のひと時。Big Lunchだった。

 そして夜には今週末の大会に向けてアルテの練習へ。火曜日はBeginnerの日なので、近くの学生とかも来ていて、ういういしかった。しかし、その後のゲームでちょっと足をひねった・・・と思って家に着いたら、腕をひねっていた・・・。よくわからん。週末は、ノッティンガムで大会なり!

2004/10/25(月) エナジー・チャージ
 実はこちらに来てから、ぐっすり眠れたためしがない。毎朝3時か4時に1度起きてしまって、すぐに眠りにもどれるときもあれば、1時間〜2時間眠れない時もある。深夜に起きてしまった時の時間の流れはすごくゆっくりで、たった10分眠りに戻れなかっただけでも、3時間くらいに感じたりする。
 ということで、イギリスでのお約束のドラッグストアー、Bootsで軽ーい睡眠導入剤みたいのを買って、昨日はぐっすり眠れた。
 あんまりこういうのは飲まない方がいいんだろうけど、具合が悪くて、どうしても睡眠が必要なのに眠れない!!と言う時には、とても助かると思う。きちんと言われた分量だけ飲めば、別に問題ないと思う。
 ということで、今朝はひさびさにぐっすり眠れて目覚めた。ふ〜。こんな感覚ひさびさだ。すでにイギリスに着いて1ヵ月半、ほとんど眠れてなかったから、少し安心。

 そんなことなので、ケンブリッジとLondon Eyeの写真を追加したなり☆そして、この日記の写真もケンブリッジ。
建物にかかる影さえかっこよく見えて、絵の一部のようなケンブリッジだった。

 ということで、体調を戻すために、木曜日に授業でプレゼンがあるにもかかわらず。その課題をおいて本日はゆっくり。イギリスはすでに秋が終わりかけているのに、今年のインフルエンザ用の新しいワクチンが遅れているらしく、この冬はインフルエンザの流行が恐れられている。特に、外国人の私にはきっと免疫なんてないだろうし(ただでさえ、毎年1度や2度は風邪ひくのに)、なるべく少しでも海外では病気を防ぐように気をつけなきゃ☆

2004/10/24(日) 体力とケンブリッジ
 週末、ケンブリッジまで小旅行に行ってきた。
ケンブリッジと言えば、かの有名なケンブリッジ大学でもちろん有名な街。ヘンリー6世のサポートでどんどん大きくなり、カレッジの建物は街中にあり、街全体が大きなキャンパスのよう。
 しかも、カレッジの中には13世紀のもの、14世紀のものも数多くあって、建物の間の細い道も石畳が多く、歩いているとタイムスリップしてしまう。ケム川が真ん中に流れていて、その細い川を小さなゴンドラみたいなパントと呼ばれる船がゆ〜っくりと進んでいく。
 一生懸命観光名所を周るというより、ゆっくりベンチにでも座って、中世の街に想いをはせる・・・みたいな方があってるかな。(詳しくはまたレポートにアップします☆)

 しかしながら・・・、旅は順調には終わらず、行きも帰りも大渋滞に巻き込まれ、特に帰りは大きな事故のせいで高速道路は何十キロも大渋滞だし、抜けられないし、日々の疲れか心労か(笑)、私は最高に気分が悪くなり(怒ってる、ということじゃなくてね)、その渋滞から抜けられない中でウンウンうなるしかできない状態。ケンブッリジを出てから家に着くまで2時間の道のりが焼く4時間かかり、ぐったりして帰って来た。

 ということで、やつれた胃と体に、今夜はサラダとにゅう麺を作って、ほそぼそと食べた。体がだるい・・・。

2004/10/22(金) 入会の儀式
 夜、楽しみにしていたアルティメットのチームのPIE NIGHT☆
社交イベントのひとつで、みんなでイギリスの伝統的料理の一つ、パイを食べに行く、というもの。
 練習以外でチームのメンバーに会うのは初めてなので、楽しみだったんだけど、チーム+その友達やら彼女やらも何人か来ていて、総勢25人がパイを食べる!そりゃすごかった。
 みんなが、がやがやしゃべっているところにお店のおばちゃんが来て、メニューを読み上げる。テーブルの上のメニューは、あんまり意味を成さないらしい。
 みんなシンッとなってメニューを聞いているのもすごくおかしかった。
 ステーキ、ステーキ&マッシュルーム、ステーキ&ブロッコリー、チキン、チキン&オニオン、クリスマス、ベジタリアン・・・と延々と20種類くらい続く。全部パイの中身。
 聞き逃さないようにするんだけど、一度「おっ、ステーキ&マッシュルームおいしそう!」とか思っちゃうと、その次の3つくらい聞き逃してしまって、結局最後にはそれしか頭に残らなかった・・・。
 そして1人ずつおばちゃんが注文を聞いて周り、私の番が来て「ステーキ&マッシュルーム!(よし、言った!)」と自己満足に浸っていたら、おばちゃんが「サイド・オーダーは?」と。
 げげっ、そんなの言ったっけ?
 隣から友達が「言ってたよ〜、○○と、○○と、・・・」と説明してくれたので、とりあえずまた全部は覚えられないので2番目に出た「チーズ&カリフラワー」にしてみた。ふ〜。オーダーも大変だ。

 とそんな感じで夜は過ぎ、パイを食べてパブに繰り出し、私は入会の儀式(うそだー!)という強いショットを2杯ほど飲まされた。しかも口の中で火をつける・・・というすごいしろもの。こんなんやるとは思わなかった。
 そうして我々の夜はふけていった・・・。

2004/10/21(木) 電車逆走
 天気が良かったから、ついにLondon Eyeに乗ることを決心し、Londonにむか・・・ってみたものの、なんと途中で電車がぴたっと止まってしまった。
 え??
 駅と駅の間、どうしようもないところで止まってしまい、2分くらいは「またか」と思ったが(それくらいよくあること)、それから少ししてアナウンスが入り、「人身事故。再開未定。」のアナウンスが。ここでもあるのか、やっぱり、と思いつつ、完全に立ち往生。
 先日は地下鉄で同じように人身事故があって、それはLondonのど真ん中だった。しかも地下鉄だから、右にも左にも抜けられない。私の乗っていた線ではなかったものの、なんとその駅は一時的に閉鎖になってしまった。線が3線くらい乗り入れてる中心の駅の1つなのに!
 そこでどうなったかというと、なんと私の乗っていた電車はその駅を飛ばした!飛ばしたのである!!いや〜、電車が駅をスキップするなんて初めて聞いたし、乗った。
 そして今日、なんと電車は逆走した。つい前に停まった駅が、他の線も乗り入れている駅ということで、車掌が先頭から後ろまでてくてくと車内を通り過ぎ、なんと反対向きに来た方向に戻ったのである!臨機応変と言えば、そうなんだろうが、いや、さすがにそれは驚いた。
 時間はかかったものの、おかげで無事にLondonに着いて、念願のLondon Eyeから素晴らしい景色を見ることができた。
 いや〜、レアな体験だった・・・。

2004/10/19(火) タイムスリップ
またもや雨なり。イギリスの冬が近づいているなり。

 イギリスに来て以来、あんまり観光らしいことしてなかったけど、初めて自然史博物館に行ってきた。入り口から巨大な恐竜の骨がこちらをぐっ、と見て出迎えてくれる。この自然史博物館は大英博物館と並んでロンドンに来たら行かなきゃリストにきっとあるだろうけど、私はどちらも行ったことがなかった。イギリスすでに3度目か4度目なのに・・・。
 まず、外から見た建物が壮観。左右に広ーい石造りの建物は、有名な建築家ウォーターハウスの設計で、一瞬こっちが国会議事堂かと思うほどでかいし、美しい。
 中は、Earth館とLife館に別れていて、Earth館には入った瞬間これまた、もう圧倒される巨大な紫の地球があって、エスカレーターでその中を突っ切っていく。
いやはやすごかった。地震の体験セットとかもあるんだけど、それが「神戸スーパーマーケット」とか書いてあって、神戸の震災の時のビデオで流れたコンビニの様子が体験できる不思議なところ。でも、日本の地震体験車の方がリアルな気がした。だって、店の棚にあるものは何も落ちてこないのである。
 Life館には恐竜の骨の標本とかあって、これまた「こんなにあっていいのか!」と思うほどの量に、恐竜の存在を本当に実感できる。 なかなかなかなか面白かったので、次は大英博物館にでもいこうかなぁ。
 ちなみに無料というところが素晴らしかった。

2004/10/18(月) まじょ☆たく
 ひさびさに快晴。月曜日に快晴になるなんて、励ましなんだか、なんなんだかよくわからないが、とりあえず太陽が出ているだけでも重要なことかもしれない。

 父から小包が届いていた。「面白いビデオを送ったよ」とは聞いていたものの、強靭なガムテープをはがしにはがしてあけてみると、ビデオが5本も出てきた。びっくりした。
 面白ビデオと聞いていたものの、タイトルは「寅次郎ハイビスカスの花」だとか「さらば鬼平犯科帳」だった。(笑)
 外国に居る25歳の娘に送るにしてはかなり渋い選択である。しかし、これぞ日本文化、なつかしの日本の番組・・・なのかもしれない。それ以外にも父選択番組のビデオに加えて父の本まで入っていて、どうやら当分暇な時間がつぶせそうである。
 いったいどんな面白いビデオだろう、とわくわくと私を見つめる周りのイギリス家族を尻目に、私は1人、この父のチョイスにかなりうけていた。

 こちらにきて1ヶ月がたって、やっと生活が落ち着いてきたのは最近。まだ、いろいろと手続き以外にも、「生活」をこちらでするということの習慣に慣れて日々もある。アメリカに居たときと違って、大学に所属しているわけでもないし、日本人留学生も周りに居ない。自分の自由な時間にはやっぱり日本語の本が読みたくなって、買ってみたけど、日本の2〜3倍の値段。持ってきたDVDもあえて日本語にして見たりして、やっぱり日本の自分の生活や日本語が懐かしくなることも多い。つい最近もさらにDVDをオーダーしたところだった。
 
 そんなこちらの様子を察したのか、父は元気の出そうなビデオを送ってくれた。
 そして、私は「実は、イギリスと日本はビデオの規定が違って見れないの。」とは知ってても言えなかった。(笑。そして、今きっと父はこれを見てるけど。)でも、運がよく、いつの間にか日本のビデオが見れるようになっていたので、送ってもらったビデオは見ることができた。(大丈夫、見れたよ、父。)

 写真の言葉は、元気がなくなると見る「魔女の宅急便」の最後のセリフ。このビデオ見ると、そっか、別にいいことばかりじゃなくてもいいんだ、と思える。

 ★おまけ★
 上の文章を書いた後に、ビデオを見ることにした。「落ち込んだときに見るビデオ」と題したビデオは、ブラックジャックに始まり、NHKのど自慢→子ども合唱コンクール→空海→競馬→相撲・・・というなんとも未知なる物だった。仏教精神に浸っていたら、突然馬のお尻が出てきて、そうかと思ったら人間の巨大なお尻が出てきて、あまりの唐突さに確かに落ち込んでも居られないのかもしれないと思った・・・。すごかった。

2004/10/17(日) おヨネさん
 ここ数日、『イギリスらしい』天気が続いている。朝からずーっとどんよりで、結局午後に耐え切れなくなったかのように雨が降り、夕方帰るころになると気が晴れたかのようにやんでみる。
といった具合である。
そしてなぜかそれはよく週末にあたる。

 雨が降ってはいたけれど、お米さんが切れたので、中国系のスーパーへ買出しに出かける。水溜りを通ると、びゃーっと片側に水しぶきが散って、すべるがちょっとかっこいい。
 カリフォルニアにあったような巨大な中国系スーパーもないし、米の種類にいたってはタイのジャスミン米かアメリカ産の日本米(う〜ん、日本米とはいえないのかも)かのどちらかくらいしか選べない。お米の種類を選ぶなんてできないのである。
 ロンドンにある日本系スーパーは、小さいけどいろんなものがそろっていて、お米もいろいろあるけれど、そこから米をしょって帰るわけにも行かないので、10Kgの米をここで買って帰る事にした。なんだかんだとけっこうお米を食べているし、どうやらこちらの人は『日本人=米』(まあ、事実かもしれないけど)だと思うらしく、メインディッシュが何であろうとも私用にごはんが用意されていたりするので、減りも早い。
 ということで、おヨネさんがまたうちにやってきた。

2004/10/16(土) ロンドンの眼
 ど〜んよりと重い雲の下、ロンドンのテムズ川沿いまで『眼』を撮りに行った。

 新しいロンドンの観光名所のひとつ、LONDON EYEは、飛行機会社のブリティッシュ航空が作った巨大観覧車。まだできて2年くらいなので、イギリス人も含め週末には観光客が行列を作っている。私ももちろんまだ乗ったことはなくて、1回乗るのにだいたい2000円以上するこの観覧車にはどうもまだ乗る気になれないで居る。
 それでもここまでわざわざ来たのは、ただ横から眺めるためではなくて、写真を撮るため。そして、撮りに来たのは、観覧車自体ではなくて並んでいる人々である。列を撮りに来たのである。
 雨も降ってきたというのに、人々は寒い中を淡々と待つ。観覧車は日本のカップル専用のように見える(笑)専用個室と違って、1台に30人くらい乗る大きな展望室のようなもので、1週するのに30分以上かかる。だから、天気がよければ一度乗ってみたいな〜と思うのだけど、今日みたいな灰色の空の中をくるくる回りたいとは思わない。
 まあそんなこんなで新しいカメラを手に持ち、望遠レンズをカバンに隠し持って、寒い中を私も並んでる人と一緒に立ちぼうけながらシャッターを押してみた。
 できがどうか、は現像してみなければわからない、というのが私の力不足さである。

☆一緒に乗ってくれる人、緊急募集中なり。
 (父が来てたときに一緒に乗ってみればよかった・・・)

2004/10/15(金) 入れてくれよぅ。
 イギリスに来るときに、「半年しかないし、せっかくEU内にいるんだから旅行していっぱい見よう!」と思っていたのに、EUはEUの中の人にだけやさしいのだとやっと気付いた。
 EUの中でも、シュレンゲン協定だかなんとかっていう協定にイギリスは入っていない。そんなわけのわからない名前だかなんだかに気付いたのは、バルセロナの帰り。EU内を移動しただけのはずだったけど、私のパスポートには新たにイギリス入国のスタンプが押されるため、結局質問攻めにあった。
 「なんでイギリスに居たの?」
 「何してるの?」
 「お金は?」
とにかくイギリスの出国入国審査は厳しい。しかも、冷たい。失礼だし。
 今回は、問題がなかったものの、もういやだ、と思って在日英国大使館に「なんとかしてくれ〜。」と助けを求めてみた。
 すると・・・「どうしようもない。毎回入国審査を受けるのだから、とにかくいろいろ書類を持って歩いて、正直に話せ」とのことだった。(もっと丁寧だったけど)
 イギリスから他のヨーロッパの都市まで、飛行機でも2〜5時間。値段にしても今では1万円前後で往復できてしまう。容共から北海道に行くより安い。それなのに、やっぱり国境は高い。別に違法で働こうとも滞在しようともいう気のない私には、かなり嫌な国境である。
 ・・・かといって、めげないもん。次回は書類並べてやる。

2004/10/14(木) WEEK4 ちょっと穏やか
Travel Writingのクラスの第4週目。毎週交互にWritingとPhotoのクラスが開かれるけど、今日はWriting。なんと生徒が先週の3分の2になってる・・・。どうやら目的をPhotoに絞ってる人が多いみたいだ。しかも、来てないのは男性人ばかり。うう〜ん。男性はまどろっこしいことが嫌いなのか?

 女性ばかりだったことは関係ないけど、今日のクラスはちょっと穏やか。というのも。前回のWritingのクラスは「Travel Writingとは何か?」という一番根本的なところにみんながひっかかり、Journalismとの違いなど、もう質問が矢次に飛び先生も説明しきれなくなり、なかなか収拾つかなかった。
 しかし、それを乗り越えたせいか、今日はちょっと穏やか。相変わらず質問は絶えないけど、私も口を出せるほどに話しやすいムード。しかも人数が少なかったおかげで一人一人が先生にプロジェクトを見てもらえる時間が取れたり。あやふやだったテーマの絞込みとか、プロジェクト発表をWeek6に控えてるからその前に話せてよかった。

 そのやる気の勢いからか、来学期の授業を4つほど申し込んできた。まだ、もうひとつの学校の10倍する授業を断るか迷ってるけど、でもやっぱりこんだけ4つも授業を取ってもその学校の授業の学費の半分くらいというんだから、やっぱり考えてしまう。
 もう、学校名とかは日本で散々ついてまとってきたんだから、そのもの自体にこれ以上お金を払う必要はない。私がそれを必要としているわけじゃないんだから。と、考え断ろうと決めつつある。授業はすばらしいけど、10倍のお金じゃなきゃ買えないとは思わない。

 とはいえ、異国に住むことには『住む』ということ自体の理由が自分自身に求められることはとても重いことだと思う。日本にいたら『住む』こと自体に理由というより、目的や目標のための理由が、それに向けての理由が生じたが、海外に居ることは『住む』こと、明日滞在することへの理由が居るんだなと思いながらラーメンをすする私だった。夕飯なり。

2004/10/13(水) 仲間ができていく
アルテができてよかったっていうのは前にも書いたけど、だんだんと毎回の練習ごとに少しずつ名前を覚えていったり、まだ話したことなかった人と話せるきっかけができたり、また新しく人間関係を作っていく過程を最初からやっていくことができることが、すごく久しぶりのことの気がする。
 バイトでも、仕事でも、確かに同じように新しい人々と出会って関係を作っていくが、それぞれの持ち場や利益不利益がはっきりしてくる。こうしてサークルやスポーツのチームだと、ポジションというものはあっても、またそれは会社の持ち場とは違った役割がある。『自分がベストを尽くしてだめでもチームメイトがサポートしてくれる』という甘えかもしれないが、そうしたお互いの言わずとも生まれてくる信頼関係みたいなものからチームは逆に良くなっていく気がする。今のチームは、そうした新しい関係作りとか、チーム作りというものを考えさせられる。
 私はリーダーという役職には向かないとずっと思ってきた。そうなることが多かったけど、好きだと思えなかったし、向いてないと思う。楽しめてないこと自体が向いてないと思うのだ。
 でも、例えリーダーでなくともチームメイトとして、または今後友達や仲間として新しい何かを作るとき、相手が失敗したときのフォローや、おたがいの声のかけ方がどんなに大事か納得させられた。
 基本的なことだけど、一人ではできなくて、こうして全体でみんなで作っていっていることは、すごいことだなぁと思った。  『全てはハーモニー』って言ってた友達がいたなぁ。これ?

2004/10/12(火) 「落ち込んだ時は・・」
私のUCSC時代の身長2mのハウスメイトはこういった。
「気分が落ち込んできたら、体を2倍の速さで動かすんだ」
と。そういってやつは両手と両足をばらばらと振って、くねくねとダンスをし始めた。
『落ち込みすぎて、動きたくないときだってあるだろう・・・。』と私は内心思いながらも、確かに一理あると思った。しかしくねくねダンスには参加しなかった。

 今日は新しいクラスに行った。有名なアートの学校のクラスで、先生もまあまあだったし、クラスの生徒も面白そうな人ばかりだった。プロジェクトも面白そうだった。
 しかし、その値段を払ってまでとるコースなのか、それが私のイギリスでのメインにするべきものなのか、正直言ってかなり迷った。もうひとつ取っているコースの10倍の値段するコースで、内容は素晴らしいが、10倍の価値があるとは言えない。なぜならもうひとつのクラスが10分の1の値段でも内容に満足がいくからだ。イギリスに来て暮らし、授業をるために、いくつものバイトを掛け持ちして、走り回って働いた。自分でこうして働けば、Full−time Workerではないにしろ、自分の経済力で手の届く身の丈をわきまえたことをしたいと思った。
 
 そうなるとこのコースの価値(基本的には学費)は身の丈を越えているのではないのだろうか?そして、それは自分ではできないことなのか?

 帰りの電車からどんどん落ち込み、悩み、いろいろノートに書き出したがまとまらず、イギリスの来て以来1か月分悩んでたものも積もり始め、どんどん落ちるつぼだった。

 体を2倍の速さで動かすことはできないけど、「とりあえず」動いてみることにして、アルティメットにでかけた。チームメイトに相談してみようかと思ったが、練習に行ったらそんなことを話すより、もっと身近な笑い話のほうが多くて、それでもやっぱりヤツのいっていた通り、とりあえず動かしてよかった。そして、チームスポーツに救われた。

 練習の帰り道、また現実に戻るように家が近づいてくるにつれて『悩み』を思い出して、落ち込んできたので、疲れた体でとりあえず眠ることはできそうだから、明日1日がっくり悩んでみることにしたいと思う。

2004/10/10(日) 悪名高いイギリスの「食」
ご存知のとおり、イギリスの食事はまずいことで悪名高い。そして、それは一概に「そうだっ!」ともましてや「ちがうっ!」ともいえない。というのはやはり味覚は人によって違うからというまっとうな理由。
でもいうなればイギリスの食事は簡素な味が多い。素材の味そのままの、いうなれば「ゆでる」「焼く」「揚げる」くらいが基本であり、別にそれに特に味を加えようというわけではないことが多い。だから、マッシュポテトやチップス(フライドポテト)はポテトをそのままゆでてつぶすか揚げるかの選択肢だし、他にもローストビーフとかの「グリルで焼く」みたいなものでもあまり味をつけることはない。だから、野菜、特にじゃがいもの好きな人にはもってこいの「自然の味」なのかもしれないが、日本のような「煮て」時間をかけて染み込んだ味がいい、と言う人にはやはりちょっと厳しい。味をつけてないから、食べなれるとけっこう淡白だとも言えて、飽きてくることもある。
じゃあ全てそうなのかというとそうでもない。中には日本人が気に入る料理もある(はず、だ)し、外食はけっこうおしゃれだったりいける。お金を出せば・・・、であるが。やはりおいしいお店はちょっと高い。そしてイギリスは物価が高い。
聞いてはいたけど、本当に高い。特に外食は高い。「おおー、デザート350円からなら普通かな〜」と思い、よく見ると3.50£だった。ということは約2倍の700円であんまりおいしくない甘くてでかいケーキが出てくる。他の食事もきっとそのまま円だと思ってみると普通の値段のものが、£だ。ううーん。いい店探さなきゃ。

2004/10/09(土) なつかしの城
 なぜかこちらに来て、たまに夢に見るのは1人暮らしをしていた頃のあのアパートの1室である。
 大学のうちの2年間1人暮らしの私のお城だった部屋は、そのなもいまどき「コーポ」で、ユニットバスと6畳の和室、広めの4畳のキッチンの1DKだった。1人暮らしにしては広い方だったためか、友達が集まってお好み焼き&もんじゃパーティーなんかやって、1晩に何度もヒューズをとばしたりしてみた(笑)。
 1階だったため、1畳ほどの庭みたいなのがあって、ホノルルマラソンを完走したお祝いに友達のおじいちゃんの大工さんに、縁側をプレゼントしてもらったりして、その縁側が来てからというもの庭に洗濯は干せるし、花火するやつはいるしで、今でもかなり気に入ってる。(今は、実家のベランダでベンチになっている。)
 1DKとはいえ、やはりコーポなので、つくりは古くて天袋とかもあったし、壁は土壁だった。キッチンの床は不思議なふわふわしたエセタイルだったし、ドアには覗き穴もなく、引っ越してすぐにトイレの扉が取れたこともあった。
 そんな部屋だったが、1人暮らしを初めて以来「さみしい」とか思ったこともなく、満喫し、本当にお城だったので、今でもたまにあのアパートの1室が恋しくなる。もしかしたらそれ以来「1人暮らし」をすることがないからかもしれない(寮とかアパートシェアとかはあった)けど、これからもっといい部屋に住むことはあったとしてもあの「お城」はやっぱりずっと「お城」なんだな、と思う今日この頃でした。

ちなみに写真は昨日のテムズ川で、牛の上にあった橋なり。

2004/10/08(金) 人もあるけば牛にあたる
日本は「過去最大級」の台風が来ているといいますが、イギリスは珍しい3日連続の快晴中。「曇り」が基本のイギリスには珍しく快晴です。とはいっても、1日に10分や20分は必ず小雨が降ってくる、というのが毎日ですが。

こんなに晴れてると気分がいいので、出かけよう・・・と思いつつも、ネコと一緒にぽかぽかしながらおうちで本を読んでしまったりする。だって、イギリスはシベリアからの風が冬は吹いてくるから、中から見て暖かそうでも、外に出るときはコートが必要。
でも、そんなこと言っててもだめだから、犬を連れて散歩に出てみる。
普段は家のすぐ裏のひろーーーーーーい牧草地+林に1時間くらい散歩に連れて行くのだけど、今日は車でテムズ川沿いに散歩に連れてきた。
テムズ川は、ずっと世界史や地理の授業で記憶させられてくらいのイメージだったので、アマゾン川のようなでかい河を想像していたけど、実はゆ〜ったりした流れでほとんどは細く、小さい橋で向こう側に渡れるくらい。河に沿って片岸はお金持ちの家が続いていて、どこの家もモーターボートや、ナローボートと呼ばれる車のキャンピングカーのような中で泊まったり料理したりできるボートが停まっている。
そしてその前の川を、すごく静かにモーターボートが通過して行ったりする。そのモーターボートを運転してるのも「海の男!」みたいな小麦色にTシャツのお兄ちゃんとかではなく、犬の散歩をしている人と変わらないアムラック(?)やジャンパーを羽織ったおばちゃんやおじちゃんが1人、無心に前をぼーっと見ながら運転しているのである。本当に川の流れと時間を楽しんでいるようでうらやましい。
 私は犬を連れてその反対岸のウォーキングコースを歩くんだけど、車道も家もこちら側は全くないから、犬をつなぐ必要もなく、鎖もつけず同じようなスピードで歩いていく。犬が川に飛び込めば、とりあえず勝手に泳がせといて歩いていれば、そのうち満足して追いついてくる。
 そんなふうに犬を散歩させてる人の多いこと。散歩させてる、というよりは自然の中でゆっくり時間を楽しんでる感じかな。

 ふと、前を見たら橋の下に牛が居た。
 しかも扉もあけっぱなしで、歩こうと思えば牛の横に行くこともできたくらい無防備だった。
 犬の散歩にでて、牛に会うほどランダムなことはないと思った。

2004/10/07(木) クラスWEEK3
 Travel Photoのクラスも3週目。今週は写真のクラスなので、先週の課題だった“Portrait” を持っていく。写真のクラスといえども、私たちは別に1度もカメラの技術について習うことはないので、レベルも様々である。
 アメリカで1年カメラのクラスをとったはいえ、私の先生は最低限教えたら「行ってらっしゃい。」という感じで、テーマや中身重視の先生だったのであんまり技術的なことはいまだに良くわからないので、私はちょうどクラスの中間くらいにいるのかもしれない。
 ほかの人はというと、大学で4年間写真を専攻していた人もいれば、プロのカメラマン、ジャーナリストもいて、彼らの写真はもうそれは一目で「作品だ」と言える写真。
かと思えば高校を出たばっかりくらいの男の子が、お父さんのカメラを借りて部屋の窓から撮った写真とか。きっと外に出て人に向かって撮るのが怖かったんだろうな〜と、思うとなんだかかわいらしい。ポートレートなのに、窓枠の向こうの道路を人が転々と歩いている写真が20枚ほど。でも、そこから彼の生活や人間性が見えてきて、「もしかしたらこれは彼のポートレートなのかもしれない」と思えてきたりする。

 来週の宿題は“Landscape”。「風景写真」である。
・・・好きだけどにがてだ。

2004/10/06(水) 人生は1冊?
イギリス人はほとんどの人が、「人生で1度は本を出したい」と思っているという。

別にそんな統計があるわけじゃないが、自分の取ってるクラスでいやにみんなが普通に「今度ヒマラヤに登るから、そのことを本に書いて出版するつもりなの。」というようなことを口にしているので、いくらTravel  Writingのクラスでもあまりに普通に口に出版するというので、ちょっとびっくりした。
だって、最初の日に「このクラスは、プロとして自立することよりも、もっと日常に書くことを楽しんでもらうことを主としています。」って言われたばかりなのに。
だって、「本当にTravel Writingで書いていくのは、きつい世界だから、あまりそのことを考えてほしくない。」という先生の意向。もちろんそのためのクラスもある。どうやって出版社に売り込んで、どうやってお金を稼ぐのか、みたいな。
でも、このクラスは違うのである。

しかしながら、みんなが「今度○○に行くけど、それを帰ったら本に書いて出版するの。」というのである。おい、おい、気持ちはわかるがちょっと待て。
と、思って友達に聞いたら、「いや、イギリス人は大半の人が人生のどこかで何かの本を出版したいと思ってるよ。良くあることだ。」と。ほかの人に聞いても、どうやらそういうことらしいことがわかったのである。(ちなみにこの人たちはもともとクラスとは全く関係ない人)

日本でも自費出版ブームであったけど、ここまで隣近所で聞くのもなかなかないよな〜。

10月絵日記の続き


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