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2004/10/08(金)
人もあるけば牛にあたる
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日本は「過去最大級」の台風が来ているといいますが、イギリスは珍しい3日連続の快晴中。「曇り」が基本のイギリスには珍しく快晴です。とはいっても、1日に10分や20分は必ず小雨が降ってくる、というのが毎日ですが。
こんなに晴れてると気分がいいので、出かけよう・・・と思いつつも、ネコと一緒にぽかぽかしながらおうちで本を読んでしまったりする。だって、イギリスはシベリアからの風が冬は吹いてくるから、中から見て暖かそうでも、外に出るときはコートが必要。 でも、そんなこと言っててもだめだから、犬を連れて散歩に出てみる。 普段は家のすぐ裏のひろーーーーーーい牧草地+林に1時間くらい散歩に連れて行くのだけど、今日は車でテムズ川沿いに散歩に連れてきた。 テムズ川は、ずっと世界史や地理の授業で記憶させられてくらいのイメージだったので、アマゾン川のようなでかい河を想像していたけど、実はゆ〜ったりした流れでほとんどは細く、小さい橋で向こう側に渡れるくらい。河に沿って片岸はお金持ちの家が続いていて、どこの家もモーターボートや、ナローボートと呼ばれる車のキャンピングカーのような中で泊まったり料理したりできるボートが停まっている。 そしてその前の川を、すごく静かにモーターボートが通過して行ったりする。そのモーターボートを運転してるのも「海の男!」みたいな小麦色にTシャツのお兄ちゃんとかではなく、犬の散歩をしている人と変わらないアムラック(?)やジャンパーを羽織ったおばちゃんやおじちゃんが1人、無心に前をぼーっと見ながら運転しているのである。本当に川の流れと時間を楽しんでいるようでうらやましい。 私は犬を連れてその反対岸のウォーキングコースを歩くんだけど、車道も家もこちら側は全くないから、犬をつなぐ必要もなく、鎖もつけず同じようなスピードで歩いていく。犬が川に飛び込めば、とりあえず勝手に泳がせといて歩いていれば、そのうち満足して追いついてくる。 そんなふうに犬を散歩させてる人の多いこと。散歩させてる、というよりは自然の中でゆっくり時間を楽しんでる感じかな。
ふと、前を見たら橋の下に牛が居た。 しかも扉もあけっぱなしで、歩こうと思えば牛の横に行くこともできたくらい無防備だった。 犬の散歩にでて、牛に会うほどランダムなことはないと思った。
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