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2005/07/20(水)
いざ、鎌倉。
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今日は鎌倉までインタビュー。 大学院の授業の課題の為に戦争体験を聞かなければいけなくて。 人のライフヒストリーを聞くのは ずっとそういう仕事してきたし、自分の興味的にもいいんだけれども、 アウトプットがはっきりしていないインタビューをするのは 気が乗らなかった。 もちろん話を聞くことは意味のあることだし、 自分にとっても有益だけれども、 いつもインタビューとか調査をする時には、記事を書いたり 外に出すことが多くて、自分ひとりで受け入れて終わりっていうことは ほとんどなかったし、 そうするときは興味でしかなかったりということが明らかだった。 でも、今回は自分の調査対象であるわけでない上に 課題の為にやるっていうあいまいなもので、 戦争体験という大きなものを聞くのに、 それを出せないのはつらいと思う。 それはたとえ相手が話をしたいだけであったとしても。
話を聞けたことは、とてもいい機会だった。 特に生まれる直前に祖母をなくした私は、 祖父母というものを一切知らずに育ったので、 自分の祖父母がリアルに感じられなかった。 一緒に育たないと、人をうらやましいとも思わないし、 なつかしいとも寂しいとも思わなくて、当たり前だと思ってた。
でも、こうして祖父母の人生を話してくれる人が居ると 存在がとてもリアルになってきて、 人として歩いて動いて生活していた祖父母の人間像が浮かび上がってきて おかしな表現かもしれないけど、 「あ〜、生きてたんだ〜。」 って思った。 ん〜、失礼な言い方なのかもしれないけど、 本当に同じ時を一切過ごさなかった私の中では 祖父母の名前さえ知らないのが当たり前だったし、 写真を見ても4人のうち誰が誰だか・・・という程度だったから、 こういう機会でもないとしっくりこなかったのかもしれない。
血のつながりを感じた日。
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