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2007/05/11(金)
怪獣のあけぼの
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かつて、ひとりの画家がいた
夢とも現実ともつかぬ不思議な 絵をたくさん描いていたその画家は やがて粘土や石膏、ゴムなどを使って 大きな生き物をこしらえはじめた。
巨大なその生き物は「怪獣」と呼ばれ 地上に君臨するようになる
その画家の名前は高山良策 「怪獣の父」と呼ばれた男だった…
DVD---オープニングナレーション
怪獣の造型で今でも色々な人に 影響を与える高山良策 怪獣製作中の日記や婦人や関係者から なるドキュメンタリー2枚組DVDである
これは面白かった
まず圧倒なのは4、5メートルの 高山良策作成の「大魔人」が チョコエッグなどで有名な 海洋堂で等身大のまま保管されている 事だ。あんな大きいものが 最低限の補修で現存するなんて… 凄い事である。
怪獣製作当時の日記も凄い 怪獣3体を同時進行して製作し その合間をぬって展覧会の絵も製作する 殺人的なスケジュールで作るが 手を抜く事を一切になかったと言う事だ
うむーまるで美術品のようである 高山良策は怪獣製作を生活する為と 思って作っていたようで 亡くなる3年は怪獣製作を止めて 絵画の製作に移る
で、亡くなる3ヶ月前に奥さんに
"のこるものはおなじ"といい
30センチのカネゴンやピグモンなど 5体の怪獣を製作して亡くなるのである
"のこるものはおなじ" とはどんな意味だったのか?
奥さんは話した。 怪獣は生活の為に製作してきたが 晩年になって絵画製作と怪獣作りが 自分の作品として自分自身で 認めたのではないか、ということだ
なるほど。いい話である
70歳ぐらいの当時の制作者が とても熱心に怪獣の話をしているのを 観ていると、大人が真剣に作ったものなので 嘘がないので当時の自分のような子供も 本気になってテレビに釘付けになったのだろうな
いいDVDであった。
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