I二 Iー 十 1I の雑記です〜毎日忽忽と〜
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2007/07/06(金) 伊丹十三の映画
やっと読んだ「伊丹十三の映画」

これは1980年〜1990代に
10本の映画を撮って自殺してしまった
伊丹十三監督のスタッフキャストの
インタビューからなる本である

いや〜面白い本だったなぁ
自分は「静かな生活」以外の9本を観ている
後半に製作した作品は印象が薄いけど
「お葬式」「タンポポ」
「マルサの女」「マルサの女2」
は物凄く好きで何度もよく観たものだ
特に「マルサの女2」での三国連太郎の演技のゲスさは
スコセッシィにも通じる感じで当時観た自分は
あんなに女や金に執着した三国連太郎に
ある意味新鮮な感じが…釣りバカにない
本質を感じるのであった。

この本を読むと伊丹十三がどれだけ
映画について細部にまでこだわったか
よく分かる。衣装から立ち位置
台詞も俳優によって変えられる事を嫌い
全てが監督の管理されていないと
気がいらない。
山崎努に「山さん、そこは目尻の
しわ1本で笑って」というエピソードは
彼の完璧主義がよくわかる話だ

この本は色々な面白い事が書いてあるけど
最後のほうに伊丹十三本人のインタビューで
現実では他愛のない事でも映画では
それが事件にならないといけない。
映画的な事件のコレクションである。と
例えば映画のあの坂が凄かったとか
あの階段は凄かったとかあの夜の雨が凄かったとか
そんなコレクションの集合体が映画として
充実した作品を作ると言う事になる
この監督の映画は本当にそんな事件的な
アイデアが映画の画面上でデザインされていた

色々な人のインタビューの中で
自殺した前日に普通に次回作の話をしている

本当にインタビューを受けた人達は
自殺するなんて…という文章が多い

そんな事ばかり書いてあると
現在でも作品を作りつづけていたら
いったいどんな作品を撮っていたのだろう?
なんて思って非常に残念な気持ちになった。

自分はこの本は1週間ぐらい読むのにかかったけど
普通の人だと2日ぐらいあれば読める内容かも

いや〜本を読むのがもう少し早くなりたい…


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