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2008/01/21(月)
ラブホテル
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月曜日なので映画でも _ 自分は劇場に映画を観る事が好きである 毎週出来れば最新作が観たい 1度観た作品は出来れば観かえしたくない。 新しい感覚や価値観を幅広く観たいのだけど でも何でもいいという訳ではないので 面白そうな作品がやらないと少し困る そうなると旧作で観てない作品を観る _ 相米慎二監督作品 _ 出演:速水典子/寺田農 _ DVDで。 _ この作品は1985年の作品である。 さすがに当時は未成年な自分なので なかなか観る機会がなかった _ 日活ロマンポルノの後期の秀作である。 監督は「セーラー服と機関銃」や「台風クラブ」の 相米慎二監督である。 自分はこの監督の無駄にフィルムを 長回しが少し苦手であった。 そんな事もあって「ラブホテル」は自分の自力で 観ようとは思わなかったのである。 で、結局は勧められて観たのであった。 _ 相米慎二監督は苦手なのだけど 原作者で脚本の石井隆は好きで 映画も出来るだけ観ようと心がけている しかもこの作品は自分の好きな 石井作品の定番の「村木」と「名美」という 名前のついた作品である 知らない人もいると思うので書きますが 石井隆という人は元々は劇画家である その劇画の原作が映画になり 脚本を書き最後には映画監督になった人である 劇画家の時代から「村木」と「名美」という 主人公の色々な名前の作品があり 劇映画でも何本かはそんな作品の内容は違うのだけど 永遠につづくそんな作品の中の1本で この「ラブホテル」もあるのであった。 _ 話はこんな感じである ラブホテルで性的な暴力に及んだ男と、 男からの暴力を体験することになった女。 男は借金苦で死のうと決意していたが、 女の姿を見て生きる希望を取り戻す。 2年後、タクシー運転手となった男は女と再会する 女は売春を止め、不倫に悩むOLとなっていた しだいに女は男に心を寄せ始め…… _ 1985年の当時に観たらきっと この作品の本質を解る事が出来なかっただろうな 不純な欲望や絶望の先に純粋な心を描いてる なかなかこれは描けないと思うなぁ _ 相米慎二監督のフィルムの長まわしも 石井隆の脚本にとてもあっていて 20年も前の作品なのだけど 古さを感じられない。 _ 主演の速水典子が劇画の 「名美」の顔に一番あっているように思える なんか綺麗なんだけど悲しい感じがする 寺田農もいい感じである _ 何度も劇中で挿入される山口百恵の歌や もんた&ブラザーズの曲も石井隆の作品らしい 何とも悲しいさや寂しさを出しているし 石井隆の作品らしいアイコンの "ネオン管""雨""車のライト""海辺の風景"… どれも登場していて石井隆の臭いがする _ いやー今観れて嬉しい作品である _ うむ〜結構、レンタル店でも置いてないけど 探して観てみてもいいと思いますよ _ 星★★★★★です。
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