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2008/03/17(月)
接吻
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月曜日なので映画でも。 . 万田邦敏監督作品 . 出演:小池栄子、豊川悦司、仲村トオル . 劇場で。 . とある閑静な住宅街で一家惨殺事件が起きた。 . 犯人は無差別にその一家を狙い、 そして犯行後には 警察・マスコミを挑発し逮捕の模様は 全国中継され、犯人はテレビカメラに 向かい微笑んだ。 TVを通じその模様を一部始終観ていた OLは犯人の笑顔に自分と同じ孤独と 絶望感を見つけ、共感し 全てを投げ捨てて犯人に近づいていく...
この万田邦敏監督は2001年に 「UNloved」という作品があり この作品も女の人の独特の感情を よく描いた作品だと思っていた でもその後随分とこの監督の 作品を観る事がなくて忘れていたら 新聞評ですこぶる評判のいい作品 調べていくうちにこの「UNloved」の 監督という事だった。そそくさと 劇場へ . やはり、この監督は上手い 「UNloved」の不可解な女の人の 感情の延長戦上にありながら もっと心の奥底をエグる。 主人公のOL役の小池栄子の 何を考えて犯人に共感して いくのかがさっぱり解らない、が この解らない感情の闇を 考えて、感情移入していく . 先週観た「明日への遺言」とは 真反対の作品ではあるなぁ . 「明日への遺言」は実話なのに 考えがまっすぐで道徳的で 人間として共感できないのに 「接吻」はフィクションなのに 人間の何かを深く描いていて 何処か自分の闇と照らし合わせ見る 不思議な感じがするのである。 . もし観る人がいると悪いので 詳しくは書けないけど最後のシーンは どんな心理で接吻をしたのか... 考えるだけで深い闇のような 溝を感じる . 小池栄子はバラエティばかりに出ているが 彼女の演技は前から上手いと思っていた 初期の作品から素人臭さがない , 他の同じぐらいの年令の女優だと 井川遥とかは最近は上手くなったけど 昔は酷い台詞の棒読みで吃驚するぐらい 下手だったけど小池栄子は 最初っから上手くて、今作では もっと演技の深い所まで行っていた。 小池栄子のダメな所は器用すぎるのだろう もう少し女優をやった方がいいと思うな . やはり映画はこんな作品がいい なかなか面白い作品だと思う 先が読めない . ユーロスペースしかやってないのは 少し残念だけど、 行くだけの価値のある作品だと思う . お勧め。 これは観よう 星★★★★★です . 豊川悦司はいい俳優だと思うな
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