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2008/04/16(水)
藤子F不二雄先生の予言
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75歳以上が対象の 後期高齢者医療制度 (長寿医療制度)について、 保険料を年金から天引きする 「特別徴収」が始まった いわゆる"叔母捨て山法案" 映画「楢山節考」の 坂本スミ子の顔を思い出す . 各地の自治体では、 「なぜ天引きするんだ」 「しっかりと説明しろ」などの 問い合わせや苦情が 多数あったのだそうだ . うむーっ不安.... . まだ自分は75歳で勿論ないが これは未来への不安な 予兆のような気がしてならない。 . このニュースを読んでフッと頭を過ったのは 藤子F不二雄先生のSF短編集の中の1編 「定年退食」というモノである。 お話はこんな感じだ ................................
近い未来 定員法というのが施法されている この憲法は1次定年というのと 2次定年というのがあり まず1次定年というのは 56歳からで、これ以上の 生産人口を国としては必要とせず (仕事をしなくていい) 57歳から72歳までが2次定年で 扶養能力を国が持たなくなり 73歳以上では定員カードを失い 年金、食糧、医療、その他の 国家による保障を一切打ち切られる と、いう法律が開始されている。 . 74歳になった主人公は 色々とジタバタしていくのだけど 最後にはそれを受け入れる ラストのシーンはこんな 内容で終わる 主人公と友達がベンチに座っていると 若者がやって来て爺!席を譲れ!という 友達は怒るが主人公はそっと 若者に席をゆずる 最後の台詞はこんな事を言ってシメる 「わしらの席はもう どこにもないのさ。」と ................................ . これを読んでいた当時は まぁ遥か先の出来事で 未来って暗いなーぐらいにしか 思ってなかったのだけど なんか医療制度のニュースを見て 現実になってきているのが恐い . 藤子F不二雄先生は「ドラえもん」でも 現実可能な機器を描いているけど こんな事まで予言しているなんて... . まだ現実的ではないとは と思ってはいるけど 近い未来の話である . いつかは歳をとる... この主人公を自分とどうしても 照らしあわせてしまうなぁ。 . 老人になったら ロッキングチェアに座りながら パイプをぷかぷか"ほははは"と 和やかにしたいけど (タバコは吸えないけど) こんなんじゃ ヨボヨボと杖を付ながら プラカードを持ちながら 拡張機で ガなっているかもしれないな . まぁ、 . 世の中はこんななので 今は馬鹿になって頭を からっぽにして 目先の事を 楽しむしかないか、とも思う 踊らなきゃソンソンかもね . *藤子F不二雄異色短編集は面白いです 生涯のバイブルです
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