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2008/04/20(日)
「片腕を一晩お貸ししてもいいわ。」
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ラジオを聴いていたら 川端 康成の小説の 解説的な番組がやっていた そこで紹介されていた 川端 康成の「片腕」という 小説にショックを受ける この小説の書き出しはこんな感じである . 「片腕を一晩お貸ししてもいいわ。」と娘は言った。 そして右腕を肩からはずすと、 それを左手に持って私の膝(ひざ)においた 「ありがとう。」と私は膝を見た 娘の右腕のあたたかさが膝に伝わった 「あ、指輪をはめておきますわ あたしの腕ですというしるしにね。」と。 . うむーシュールであり . この小説の途中で娘の指の爪などのディテールが とても克明に書かれていて何処かエロテックでもある 川端 康成は自殺したのだそうだ なんか解るような気もする 「伊豆の踊子」「雪国」などの 文豪というイメージしかなかったけど この小説を読むと 激情型の人だったのかもしれないなぁ 晩年に書いたモノらしいけど ツヤッぽいくて年令を感じられない。 . 何故だかネットに上がってました 短編なのでお暇に方はどうぞ . 川端 康成/「片腕」 . http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/novel/kawabatayasunari.html
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