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2004/03/12(金)
入院3日目。今日は母になれるだろうか
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夢の中・・・・。 刺すような痛みに耐える夢。お腹をナイフで刺されるような痛み。陣痛の痛みが印象的で夢の中まで陣痛に耐える夢を見ている。 痛み止めを打って今日は一晩ゆっくり休むはずが、痛くて深い眠りに入っていない感覚。 待てよ・・・。これは夢ではない。本当に痛いのだ。でも、痛み止めの注射が効き過ぎて体がゆうこときかない。言葉が出ない、起き上がれない。誰か起こして欲しいけどその要求が伝えられナイ。どうしよう・・・。 でも、こん身の力を振り絞ってガバッと起きた。 「お母さん、トイレに行きたいかも・・・。」と母を起こし、抱えられながらトイレに行く。恥ずかしながら、「下」から何か出てきそうなのである。 トイレでうずくまるワタシ。
んんんんん???待て待て待て〜〜〜いっ。 これはもしや・・・・・。 ベイビーちゃんが出たがっているのかもしれない!!!!!
内診してもらうとやはり子宮は全開。ようやく分娩室に入る。午前1時55分。 両脇を抱えながら分娩室へ。 一人で分娩台でがんばる!! 絶対声は上げない!!と決めていた。だからがんばった。 お産が重なったらしく、医師と助産師はもう一方のお産とかけもち。「イキミたかったらイキンでね〜〜」とだけ言い残し、一人ポツン。 やっさんのごとく、「どないせ〜〜っちゅうねん、怒るでしかし〜〜!!」という心境。もっと丁寧にイキミ方を教えてくれ〜〜い。 痛み止めの副作用で体が言う事を効かない。目も半分しか開けられない。 でもでも「ふ〜〜〜〜ん」とふんばる。 「はい、頭見えてきたよ、もう少しやからがんばろう!」と言われ少し元気が出る。 そうか、もう少しか、やっとベイビーに会えるのね。がんばれがんばれ、ワタシ。 何回イキンだんだろう。 最後は先生が「じゃぁ、取り上げますからね」と言われ、イキんだと同時にお腹をグイッと押される。 出た〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
「生まれましたよ!」と助産師がお腹の上にベイビーを乗っけてくれた。
やっと会えたのです。。。。。我が子に。。。。。。 夏の暑い日を過ごし、食欲の秋には一緒に美味しい物を分かち合い、雪の寒い日にはカイロがわりにワタシを暖めてくれ、そうやって10ヶ月間四季折々を共に過ごしてきた我が子。 あなたがお腹にいたのね。 拳をギュッと握り締め、オメメはつむったまま。体は胎脂にくるまれている。これが生まれたままの姿なんだと、何とも言えない思い。 初めて声を掛ける。 「はじめまして、会いたかったよ」 涙が出て止まらない。
午前2時52分、2930グラムの男児無事出産。お産にかかった時間40時間。入院3日目である。
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