花咲かおやじのおそまつ絵日記
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2010/07/18(日) 槍・穂高縦走3
 昨夜は同僚のいびきに悩まされ、寝不足のまま朝を向かえました。おかげで4時40分頃、槍ヶ岳山荘から出て御来光を眺めました。渋滞を避けて朝食前に空身で槍ヶ岳に登りました。天気は快晴で、360度見渡すことが出来て、遠く富士山も見ることが出来ました。

 槍ヶ岳から戻ってきて、朝食を済ませて7時に北穂高に向かって山荘を出発しました。何度も縦走コースを振り返っては、歩いてきた槍ヶ岳、大喰岳、中岳を撮影しました。
南岳小屋から今回最大の難所(上級者コース)大キレットの始まりで、スタート地点の看板には、『近年重大事故が頻発している。大キレットは難易度、スケール共にハードなルートなので、今一度、天候、体調、装備を確認して、気を引きしめて通過されることを願います』と書かれていました。

 クサリや梯子を利用して数百メートルほど岩場を一気に下りて、再び岩場を登り返しました。ここで、私達より2組前の若い3人パーティー(男、女2名で私達と同じ山小屋に泊まっていて、私達より少し前に出発した)で滑落事故発生!
岩と共に滑り落ちて、男性出血伴う怪我、別のグループの人が救援ヘリを要請したようです。朝は雲ひとつ無かった空も、今ではガスが発生して、ヘリの音は聞こえるが姿は見えず。エンジン音から岩場を旋回している様子がうかがえた。

 何処か安全な場所でヘリから降りてきたのか、救助隊が2名駆け上がってきました。
そして意識確認して、怪我の状況を調べて、幸いにも生命に問題なく、何とか自分で歩かせ、たぶん雪渓の場所からヘリで運んだ模様で、仲間の女性は北穂高小屋に登って行きました。その間、私達はずっと待機で、槍ヶ岳山荘のおこわ弁当を食べ、みそ汁を作り、コーヒーを飲んで時間調整しました。

 約2時間後、救助隊から登ってもよいと言われ、登り開始。事故発生現場は石がかなり崩れやすい状態になっていました。この待機中に体が鈍ったのか、仲間はかなりしんどそうでした。おまけに、靴底がはがれるというハプニングが2名に発生しました。

 本当なら2日目、北穂高小屋に泊まってのんびりすべきなのでしょうが、明日のバス時間(14時30分)を考えると、涸沢まで下りるのが安心との判断で、のんびりタバコ一服したいという2名を追い立てるように下山しました。

 眼下に今夜宿泊の赤い屋根の涸沢ヒュッテが見えますが、なかなかたどり着かず、足の痛い二人と一緒では2時間のコースタイムが3時間も費やしました。最後の大雪渓では、雪装備を持っていないので何度も尻餅を突きました。無事ヒュッテに着いたのは7時になっていて、受付を済ませるとすぐに食事するように言われ、私達が最後の食事でした。部屋では、宿泊者に静かにするように言われ、7時に山小屋に着くのは非常識だと怒られました。

 今夜はイビキの同僚から離れて耳栓して寝ました。でも興奮して思うようには熟睡できませんでした。私と交替で寝場所を替わった人は、「あのイビキでは寝られないと、夜中に起きてタバコを吸いに外に出ると、とても星が綺麗だった」と言っていました。私も夜中に外のトイレに行ったのですが、メガネを付けていなかったので、星はぼんやり霞んでいました。

 涸沢ヒュッテのトイレは、タンクがいっぱいになるとヘリで下山まで運ぶので、その費用を工面するためにチップ制になっていて、トイレに行く度に有料(百円)ですと放送されていましたが、誰もお金を入れるのを見たことがありませんでした。

画像は、槍ヶ岳を振り返って


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